NANA -ナナ- スタンダード・エディション
出演:
東宝
発売日 2006-03-03
カリスマ的な人気を誇るコミックを、原作ファンの期待を裏切らない、ぴったりのキャスティングで映画化。描かれるのは原作の5巻までの物語で、ナナと奈々の出会いと再会、それぞれの東京での新生活と、複雑な恋のドラマが展開する。2人が共同生活する「707号室」のインテリアや、ナナが愛用するヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションなど、原作の世界が無理なく映像に溶け込んでいるのが成功の理由だろう。
ライブシーンで歌唱力をいかんなく発揮する中島美嘉。恋に夢中になり過ぎる、ある意味、女の“嫌な”部分も演じる宮崎あおい。彼女たちの名演技は、いつしか観る者を、2人の友情に共感させていく。一見、恋愛には冷めているナナが、じつは過去の愛から逃れられないなど、正反対に見える主人公2人それぞれに、人間の多面性が振り分けられており、このあたりは原作のうまさ。一見、流行の先端を行っているようで、本質は普遍的な友情の物語なので、世代を超え、誰もが感動してしまうのだ。原作者の矢沢あいが作詞し、HYDEが作曲した主題歌は、いつまでも耳に残る。(斉藤博昭)
NANA -ナナ- スタンダード・エディション |矢沢あい
トリック 劇場版 |堤幸彦
トリック 劇場版
出演:
東宝
発売日 2003-06-21
自称売れっ子天才奇術師の奈緒子(仲間由紀恵)と、天才物理学者・上田(阿部寛)の凹凸コンビが超常現象を解き明かす人気TVドラマシリーズの劇場版。
ある日、奈緒子は災いが起こると言い伝えられる村で「神を演じてほしい」と依頼を受ける。しかし村には自称「神」を名乗る3人の男が待っていた…。
TVシリーズおなじみのメンバーたちはもちろん、自称「神」を演じる竹中直人、ベンガル、石橋蓮司と一癖も二癖もある多彩な俳優陣が作品を彩る。堤幸彦独特の演出マジックもTVシリーズのままだ。癖の強いキャラクターに、ギャグの繰り返し、ナポリタン喫茶などといった違和感丸出しの作り込み。まるで全編コントを見ているような気楽さで見てしまうが、じつはシリアスな話だったりする奇妙な世界。これが日常に非現実感を与え、非現実的な超常現象にトリックをもって答えをだすという逆転効果を生んでいる。(井上新八)
映画にするほどでもなかった? 2006-02-24
堤幸彦は低予算の方が、アイデアでナントカしようとするので面白いのかも。
劇場版なのにTVサイズの展開。
ラストの泪が出るほどショボイ特撮(SFXではない)に予算のほとんどを持ってかれたのかもしれない。
よっぽどの「トリック」コレクター以外には薦めづらい……。
もちろん、ボクは持ってます。
トニー滝谷 プレミアム・エディション |村上春樹
トニー滝谷 プレミアム・エディション
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2005-09-22
村上春樹原作の同名短編を、市川準監督が映画化。ジャズ・ミュージシャンの息子として生まれ、「トニー」という名を付けられた主人公がイラストレーターとなり、仕事先の編集部員、英子と結ばれる。幸せな結婚生活で唯一の問題は、英子が次々と新しい洋服を買うという依存症だった…。イッセー尾形がトニーを淡々と演じ、英子役の宮沢りえも、言いようのない焦燥感を絶妙に表現する(彼女は妻の“身代わり”となる女性と2役を好演)。
ゆっくりと左方向へ動いていくパン(水平移動のカメラワーク)が心地よい。トニーの幼い頃の生活から、仕事、結婚生活と移りゆく日々が、走馬燈のように画面を流れていく。カメラと被写体の距離感は、市川監督の『病院で死ぬということ』を思い出させる。西島秀俊のナレーション、坂本龍一作曲のピアノ曲など、多くの要素がマッチした映像世界が伝えるのは、孤独であることの哀しさと心地よさの二面性。結局、人間は死ぬまで独りであると納得させられながらも、それはそれで辛いのだという思いが、ふつふつと湧き上がってくる。(斉藤博昭)
そこにある日常 2006-04-20
物心付いたときから、ずっと一人だったトニー。
一人の女性に出会い、初めて今までの自分は「孤独」だったのだと気付く。
全編が「語り」によって進行し、合間に登場人物達の「言葉」がカチッとはまり、何とも言えない独特の空間を創り出している。
時間の経過も、右からコマ送りに緩やかに進んでいき心地よい流れになっている。
淡々と、静かにトニーの日常が描かれている。
ナレーションの西島秀俊が体温を押さえた語りで、ストーリーを紡ぎ
宮沢りえの儚い美しさで、説得力を与える。
原作は知らずとも、作品として十分に楽しめます。
何より、自分の心に戸惑い、悩むトニーを演ずるイッセー尾形がとても魅力的です。
花と蛇2 パリ / 静子 |団鬼六
花と蛇2 パリ / 静子
出演:
東映
発売日 2005-09-21
美術評論家・遠山(宍戸錠)は、パリで暮らす画学生・池上(遠藤憲一)が援助を続けるだけの価値があるかどうかを確認するため、妻・静子(杉本彩)をパリへ派遣させる。しかし、それは彼女を倒錯の世界へ導くための罠であった。静子の美貌に魅入られた池上は、彼女を裸にし、縛り上げて描いた絵をブラックマーケットに出品しようとするのだが……。原作・団鬼六、監督・石井隆、そしてヒロイン杉本彩の『花と蛇』トリオが再び集結して贈る、官能ロマン大作。今回はパリ・ロケを敢行しての異国情緒の中、前作を越えるアブノーマルかつ幻惑的なSMシーンが、鬼気迫る勢いで繰り広げられていく。杉本の“体当たり”という言葉ではもはやすまされないほどの熱演は実に美しさも誇り高さも究極の域へと達しており、そのエロティシズムの発散は、観る者をただただひれふさせるのみであった。(増當竜也)
映画館で見たけれど 2006-07-03
もう一度見たくて、DVD買いました。一流の俳優を多数使っているので、さすがに鬼気迫るものがあります。これはもはや、単なるポルノではなく、文学作品の匂いがします。本当のSMの香りがします。
牙狼<GARO> 1 |雨宮慶太
牙狼<GARO> 1
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2006-04-26
前作のTVシリーズ「鉄甲機ミカヅキ」の不調が嘘のようだ。鬼才・雨宮慶太の新しい代表作と言っても過言ではないだろう。「牙狼・GARO」は人類を襲い、人間の魂を吸い取る魔族ホラーと戦う魔戒騎士の末裔・冴島鋼牙の物語である。
寡黙でストイックな鋼牙は、幼い頃から魔戒騎士となるための修行を受けており、マスカレーダーと呼ばれるマスクを装着し、黄金の鎧を纏うことで最強の黄金騎士ガロとなる。
シリーズはガロとホラーとの戦いを描く。エピソードごとに異なった特徴を持つホラーが出現するあたりも面白いが、「牙狼・GARO」の最大の見どころは、なんと言ってもアクションとCGの見事な融合である。横山誠アクション監督は、ワイヤーワークや日本伝統の殺陣など、あらゆるアクション・テクニックを縦横無尽に駆使。カッコ良く、迫力ある映像を創り上げた。これにオムニバス・ジャパンの手によるCGI、ミニチュア特撮などが加わった結果、劇場用映画並のクォリティを持つエピソードが続出。総監督・雨宮慶太の独自の世界観が最強のスタッフワークにより、新世紀に開花したと言えるだろう。
出演者ではヒロイン・カオル役の肘井美佳が時折見せるメイド、バーテンなどのコスプレ姿がキュート!(斉藤守彦)
最高のヒーロー作品 2006-07-26
この牙狼との出会いは遅くまでテレビを見てる時突然やってきました…最初見た時は「なんでこんな遅くにヒーロー番組がやっているんだろ」と思いました。そしてどんどん見ていくうちに牙狼の魅力に取り付かれました。牙狼は私が味わったことのないヒーローでした。まず主人公演じる俳優が、カッコ良かったですそれとホラーが凄くリアルでストーリーもよくできているような気がしました。極め尽けはザルバという喋る指輪という声が私の大好きな影山ヒロノブさんだった事!さらに牙狼のテーマSONGがJAMPROJECTがカッコイイ!とにかくカッコイイです!
パッチギ ! プレミアム・エディション |松山猛
パッチギ ! プレミアム・エディション
出演:
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2005-07-29
『ゲロッパ!』の井筒和幸監督が、若者たちの恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う屈指の傑作青春映画。1968年の京都、高校2年の康介(塩谷瞬)はかねがね敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合の交渉をするはめに。しかし訪れた朝鮮高校で彼は、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目ぼれし、彼女と仲良くなりたい一心で、『イムジン河』の歌をギターで覚えるが……。
ベースは国籍の違いによる日本版『ロミオとジュリエット』だが、その実二国間のさまざまな世代が織り成すエネルギッシュな群集劇として見事に屹立。また深刻な問題に真正面から取り組みつつも、あくまでもにぎやかでコミカルに進むテイストからは、井筒監督ならではの人間讃歌がうかがえよう。娯楽を機軸に、観る者の意識を啓蒙させ向上させえる、これぞ真のエンタテインメントと断言したい。なおパッチギとはハングル語で“頭突き”のこと。“突き破る”“乗り越える”という意味もある。(増當竜也)
イン・ザ・プール |奥田英朗
イン・ザ・プール
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2005-10-19
伊良部総合病院の地下にある神経科の精神科医、伊良部のところに24時間勃起しっぱなしという病に冒された営業マン、家のガス、電気、鍵をしめたか気になって、何度も確認のために帰宅してしまう強迫神経症のルポライターなどの患者がやってくる。が、そんな患者たちも引きまくる変人の伊良部。患者を振り回し、いい加減な発言も多いが、その中には核心に迫る言葉もあり、患者たちは次第に伊良部にのせられていく…。
直木賞を受賞した奥田英朗の『空中ブランコ』の伊良部シリーズ第1作が、松尾スズキ主演で映画化。松尾が自分の個性を伊良部にぶつけたことで、原作とは違う、映画版の新・伊良部が生まれた。しかし、松尾のひとり舞台と思いきや、勃起症の男を演じるオダギリジョー、神経症の市川実和子、ほかプール依存症の田辺誠一など患者を演じる役者たちの好演のおかげで、心の病がテーマの作品がユーモラスで後味さわやかな作品に。ストレスの捌け口を見いだせずに苦しんでいる人にオススメ。思い切り笑って心が軽くなること必至だ。監督はTVバラエティ&ドラマの演出を手掛けてきた三木聡。(斎藤 香)
何度観ても笑える。 2006-07-26
好きなシーンはきたろうさんや岩松さんが出るところです。小ネタ満載ですよ。
特典映像は興味深かったです。なるほどこうやって芝居を作り上げるのかと感心しました。
買って損はないと思います。笑いによって癒されます。
-ALWAYS 三丁目の夕日-夕日町のひみつ |吉岡秀隆
-ALWAYS 三丁目の夕日-夕日町のひみつ
出演:
バップ
発売日 2005-10-21
気持ちよく泣ける作品ですね 2006-05-13
中学3年生の息子と映画館まで観に行きました。クライマックスでは涙がとめどなく流れ、嗚咽しそうになるのをこらえるのに必死でした。私が日本映画でこれほど感動したのは小津安二郎監督の東京物語以来です。(もちろんタイムリーでは見ていませんが。)まぁ多くの映画ファンの方々にあの名作と較べるのは失礼だと思われるかもしれませんが、私個人としては作品として肩を並べるほど素晴らしいと思っています。今回DVDでもう一度鑑賞し、誰はばかることなく思いっきり泣きたいと思います。ちなみに普段アニメやSF、アクション映画しか観ない息子が涙を流し、「良かった。感動した。」と言っていたのが以外でもあり、うれしくもあり、見せてよかったとしみじみ思いました。この映画の批判をされる映画通の諸兄の意見は私にはまったく理解出来ませんが、肩肘張らずに気楽に鑑賞して頂ければ、きっとスポーツをした後の気持ちの良い汗に似た涙が出ることでしょう。
陰陽師 |夢枕獏
陰陽師
出演:
東宝
発売日 2002-05-21
時は西暦794年、平安時代に突入したばかりの京の都。怨霊に取り憑かれた上官を救うべく、源博雅(伊藤英明)は陰陽師の阿倍晴明(野村萬斎)の元を訪れ、そこで運命的出会いを果たす。やがて、生まれたばかりの帝の子・敦平親王の身体に異変が起きるのだが…。
夢枕漠の人気小説を映画化したヒット作。滝田洋二郎監督は、職人的手腕を発揮しながらこの伝奇エンタテインメントに取り組んでいるが、原作者じきじきの熱い指名によって映画初主演を遂げた若手実力派狂言師・野村萬斎の気品と貫禄みなぎる名演が、この作品の最大の魅力といっても過言ではないほどの圧倒的力をみせつける。悪役・道尊を熱演する真田広之との対決シーンの迫力も、このふたりの演技力あればこそだろう。(的田也寸志)
日本人の宗教観 2006-02-19
日本人を理解することは、その沈黙のゆえにしばしば難しいといわれる。この作品はその日本人の思想を知る素材となる上で興味深い。日本人を知るには「甘えの構造」(弘文堂刊)を読めといわれる。しかしその他律的な日本人の思想は何に依拠するものか。国内に居るとあまり認識しにくいが、実は日本の神道思想のように土にも水にも神が宿るというような、多数神信仰を礼賛する宗教観は多数とはいえまい。しかし長い間日本人は、お正月を迎えると、玄関ばかりか手水や台所にも注連縄飾りを施してきた。この作品では平安の都に訪れる宮様の黒雲を死霊の怨霊と捉え、さまざまな病を陰陽道によって解決していこうとするものである。そしてその陰陽道は、自然の小道具を用いて解決される。わたしはこの思想の背後に、神仏が森や泉にも宿るという日本人の宗教観を背景として感ずるし、他律的で自然に依拠する社会交渉の仕方の思想的裏づけを観るような気がする。この思想はアジアの農耕民族に受け入れられやすいものであったのだろう。人魚の死肉を食べて不老不死の命を得るという逸話は古典的なものであるが、なぜ人魚の肉を食べて永久の命を得るのかといった点もこうした宗教観が暗黙の前提とされているとしなければ理解しがたい。この作品はヒットしたように思う。ちなみにわたしは二回見た。意外にもリズム感のある展開で居眠りせずに見られる。和製ハリー・ポッター、ガンダルフホワイトといったところか。対決とは異なる結末にも日本人の自然信仰を感じることができよう。
転校生 |大林宣彦
転校生
出演:
バップ
発売日 2001-04-21
尾道の中学校に転校してきた一美(小林聡美)は、幼なじみの一夫(尾美としのり)と再会。しかしその直後、ふたりは神社の階段から転げ落ち、そのはずみで心と身体が入れ替わってしまう…。
山中恒の『おれがあいつであいつがおれで』を原作に「映像の魔術師」大林宣彦監督が故郷・尾道でオールロケを敢行して完成させたジュヴナイル・ファンタジー。ふたりが入れ替わるまでをモノクロで、入れ替わってからはカラーで描き分け、また8ミリ映像も効果的に挿入しながら、古き良き町・尾道を魅力的に活写。主演ふたりの初々しく弾けた好演も忘れられない、日本映画史上に残る大傑作であると断言したい。以後も大林監督は、尾道を舞台に数多くの話題作を撮り続け、それらは「尾道シリーズ」と称され今なお映画ファンに親しまれ続けている。(的田也寸志)
抱腹絶倒 面白すぎ 2006-04-15
小林聡美、絶品演技。
男の子らしい男の子を豪快に演じる。
細部の描写が大変面白い。
尾道の風景もさりげなく美しい。
楽しめます。
復讐するは我にあり デジタルリマスター版 |馬場当
復讐するは我にあり デジタルリマスター版
出演:
松竹
発売日 2004-03-25
ふたりの男を殺して逃亡する榎津巌(緒形拳)は投身自殺を偽装して警察の目を欺き、以後も次々と殺人を繰り返していく。やがて彼は浜松に住むハル(小川真由美)の情夫となるが…。
直木賞を受賞した佐木隆三のノンフィクション小説を原作に、名匠・今村昌平監督が映画化した、その名に偽りなしの問題作。現在進行形のドラマに主人公の過去の経歴が挿入され、稀代の殺人鬼と謳われた彼の深層心理が次第にあらわとなっていく。その重大な要素をしめる父親(三國連太郎)との確執は、すさまじい表現力で画に定着されている。また、男ふたりを取り巻く女たちの描写も、さらなる人間の原罪と救済を描くことに大いに貢献。キネマ旬報ベストテン第1位など、その年の映画賞を総なめ。海外でも評価の高い傑作である。(的田也寸志)
名演、名演出! 2006-05-31
「復讐するは我にあり」とは聖書の言葉ですが、緒形拳扮する連続殺人者の父親が三国連太郎扮する神父ということで、まさに人間存在の原罪をテーマに見事な作品に作り上げました。今村昌平監督としては、傑作「神々の深き欲望」以来10年ぶりの本格的な映画作品で、前作をも凌ぐ気合の入った作品になりました。相手を務める女優陣(小川真由美・倍賞美津子)がとても魅力的で、小川真由美は年齢とは別にとてもかわいらしいし、倍賞美津子は義父さんとの入浴シーンが素晴らしいです。ラストは骨になっても空から2人を見張るように、空に舞う遺骨のストップモーションで終わりますが、最後まで見る者を圧倒する演技と映像で迫ってきます。
今村昌平監督、日本映画の真の巨匠でありました。
遠雷 |立松和平
遠雷
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2001-09-21
都市化の波に呑み込まれていく1980年代初頭の宇都宮を舞台にした青春映画。野間新人文芸賞を受賞した立松和平の同名小説を原作に、日活ロマン・ポルノでデビューした根岸吉太郎監督のメガホンで映画化したもので、『絆』『透光の樹』などで知られる彼の、初の一般映画作品となった。
父の家出など、日々の鬱屈を晴らすかのようにトマト栽培に励む満夫(永島敏行)は、あや子(石田えり)とお見合いしたその日のうちにモーテルへ行き、ベッドイン。やがてふたりは結婚することになったが、その披露宴の夜、人妻と駆け落ちした友人・広次(ジョニー大倉)がひそかに満夫のもとを訪れた…。
都会でもなく田舎でもない中途半端な日常へのいらだちや、当時の青春風俗がリアルに描かれており、特に公開時はセックスに対してあっけらかんなヒロイン像なども話題となった。友人の長い告白シーンから、主人公カップルが『私の青い鳥』を歌うまでのクライマックスは圧巻。キネマ旬報ベスト・テン第2位、永島敏行が主演男優賞受賞と、その年の映画賞でも大いに盛り上がった秀作である。(的田也寸志)
秀作だと思いますが・・・ 2006-02-07
ビニールハウスで濃いラブシーンはどうなんでしょう・・・主演した二人は、ビニールハウスをロケに使わせてくれた農家の人に遠慮しいしい演じたらしいです。
パッチギ ! スタンダード・エディション |松山猛
パッチギ ! スタンダード・エディション
出演:
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2005-07-29
『ゲロッパ!』の井筒和幸監督が、若者たちの恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う屈指の傑作青春映画。1968年の京都、高校2年の康介(塩谷瞬)はかねがね敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合の交渉をするはめに。しかし訪れた朝鮮高校で彼は、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目ぼれし、彼女と仲良くなりたい一心で、『イムジン河』の歌をギターで覚えるが……。
ベースは国籍の違いによる日本版『ロミオとジュリエット』だが、その実二国間のさまざまな世代が織り成すエネルギッシュな群集劇として見事に屹立。また深刻な問題に真正面から取り組みつつも、あくまでもにぎやかでコミカルに進むテイストからは、井筒監督ならではの人間讃歌がうかがえよう。娯楽を機軸に、観る者の意識を啓蒙させ向上させえる、これぞ真のエンタテインメントと断言したい。なおパッチギとはハングル語で“頭突き”のこと。“突き破る”“乗り越える”という意味もある。(増當竜也)
50代の方にオススメ 2006-05-09
1968年の京都が舞台ということで、正直10代の自分は話に入っていけない部分がありました。
周りに在日の人がいる状況もイマイチよくわからないし、オープニングでビートルズみたいなのが出てきたのも時代の象徴みたいなんです。
理解は出来るけど、わからないと言うべきだと思います。
ですが時代のど真ん中を生きていない人にも理解出来るように作ってあるので、おおよそは楽しめます。
そういう意味の☆4つです。
交渉人 真下正義 プレミアム・エディション (初回限定生産) |十川誠志
交渉人 真下正義 プレミアム・エディション (初回限定生産)
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2005-12-17
2004年のクリスマス・イブの日に、東京の地下鉄の最新鋭実験車輌が(通称クモ)が乗っ取られ、乗降客200万人の命が危険にされされるハメに。その犯人からの指名もあり、警視庁初の交渉人・真下正義が奮闘する!
国民的シリーズにまでのしあがった『踊る大捜査線』のスピンオフ作品第1弾。シリーズではコメディリリーフだったユースケ・サンタマリア演じる真下だが、この映画における真下はやばいくらいにカッコイイ。また未曾有の地下鉄パニックシーンや、さらに爆弾をも仕掛ける巧妙な犯人の手口、外で犯人を探す刑事たちの奮闘などがクライマックスへと集約していく様は手に汗を握らずにはいられない。『踊る』シリーズを見ていない人にも十二分に楽しめる、パニック・サスペンス映画として実によくできた作品だ。観て損なし!(横森文)
交渉人より・・・・ 2006-06-04
交渉人はシリーズが好きなので見に行ってみたんですが、全体的な出来だと逃亡者のほうが面白いと思います。
交渉人は踊るシリーズにしてはオチが後味が悪くやけに暗かったのに対して、逃亡人は単なる脇役かと思っていた現場のたたき上げのオジさんが織り成す逃亡劇をメインに少年との友情をテンポよく書いていたのが踊るシリーズらしくて良かったです。
むしろこっちのほうがメインに感じられるような。
いまいち交渉人のほうが物足りなかったのと、抱き合わせ商法な感じがしてしまうので星3つです。
猫の恩返し / ギブリーズ episode2 |柊あおい
猫の恩返し / ギブリーズ episode2
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2003-07-04
『猫の恩返し』:宮崎駿が企画し、新人・森田広幸が監督したスタジオジブリ作品。同社の1995年度作『耳をすませば』の姉妹編的要素をもつ作品でもあり、原作は柊あおい。車にひかれそうになった猫を助けたことから、猫の国に招かれた高校生少女ハル(声:池脇千鶴)の冒険を、ジュヴナイル感覚で描いていく。
作画や演出タッチなど従来のジブリ作品とは大いに異なり、冒険のダイナミズムよりも、どこかはかなげで淡々とした思春期の味わいをこそ強調している節もある。いわば21世紀のジブリ・アニメの模索の始まりともいえる作品だ。
はじめはハルを息子の嫁にと願っていながらも、その息子に恋人がいるとわかるや、自分の嫁にと無理強いする傲慢な猫の王様の声を、丹波哲郎がこの名優ならではの怪演で披露し、映画的な間を多いにもたせている。(的田也寸志)
『ギブリーズ episode 2』:架空のアニメ製作スタジオ「ギブリーズ」で働く面々を主軸に据えての日常を描いた、スタジオジブリの短編アニメで、監督は『ホーホケキョ となりの山田君』の演出を担当した百瀬義行。名物カレー屋とギブリーズとの熾烈な激辛カレー対決を3D・CGを駆使して描いた『カレーなる勝負』や、マイムマイムのメロデイをバックに小学校時代の恋を回想するパステル・タッチの『初恋』など、4つのショート・ストーリーが繰り広げられていくが、それぞれ描写の手法を変えているのがおもしろい。
声優は西村雅彦、鈴木京香、小林薫など、ジブリアニメならではの豪華布陣だが、こうした実験的短編は、専門の声優を起用した方がケレンが加わって良かったのではないかとも思う。(的田也寸志)
宮崎作品よりいいかも 2006-08-10
宮崎監督ではなく森田監督の作品。宮崎監督の作品はストーリーやキャラにしろごちゃごちゃしてて全く意味がわからなかったけど、この作品はストーリー・キャラ共に楽しめた作品。メッセージもわかりやすい。「猫になるのもいいかもねー」 この作品から“現実逃避をせず、しっかりと自分の時間を生きる”ということを改めて教えてくれた。余談ですが、映画本編に登場する小さな猫の街、他作品のアニメ映画「銀河鉄道の夜」に出てきた猫の街の一部にソックリだったのは気のせいでしょうか。それとも意図したものか。おヒマな人はチェックしてみてください(笑)
機動警察パトレイバー2 the Movie |ヘッドギア
機動警察パトレイバー2 the Movie
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2004-01-23
1988年から始まったオリジナルビデオ版、劇場版、TV版、2度目のオリジナルビデオ版と続いてきた近未来ロボットアクションアニメの1993年公開の劇場版第2作。横浜ベイブリッジに投下された1発のミサイルと情報操作により架空の戦時下におかれた東京。何者によってこの状況は作り出されたのか、その目的は何か。事態を収拾するため、すでに別々の部署に配属されていた特車2課第2小隊の面々が再び集結する。
近未来・2002年の「2・26事件」を描き、現在の日本の平和を鋭く問う。「機動警察パトレイバー」シリーズの一編という枠に留まらない内容を持つ、映画史上に残るであろう傑作。DVD化にあたって5.1chにリニューアルされたサウンドも同時収録し、あらゆる面で完璧版となっているといってもいいだろう。(田中 元)
こういう話は大好きだ 2006-07-09
押井守監督作品は割りと見たことがあるのだが、この作品が一番好きだ。
とても90年代に作られたとは思えない程、現在に当てはまる。
幻の爆撃の原因がコンピュータウィルスに因る物と余りにもリアルでその細工がOS交換時によって行われたと、酷く現実的。
空回りする政府や警察官僚の行動など現実に起こっても、いや、現に今、この国で現在進行形で起こっている。
この作品が問う『平和とは何なのか?』と言う強烈なメッセージが見る者に問いかける。
後藤と荒川(演:竹中直人氏)の遣り取りが最高。
最近の話題だけの芸能人声優起用は竹中氏を見習って欲しい。
千年女優 |今敏
千年女優
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2003-02-25
30年前に、表舞台から姿を消した伝説の大女優・藤原千代子。インタビューに答えて、自らの生い立ち、そして秘められた恋を話しはじめた彼女だが、その実体験と、出演した映画のシーンがいつしか混ざり合う…。
『PERFECT BLUE』で気を吐いた今敏監督の、劇場用長編第2作。『PERFECT?』は現実と妄想が交錯するサイコスリラーだったが、同様の枠組みをよりポジティブ、かつ、切ない方向に昇華させたのが本作だと言える。
戦前、戦後を通じて活躍した女優の一代記に、時代劇や怪獣映画、SF映画などのシーンが目まぐるしく絡み、時空を越えた恋物語に、観客もいやおうなしに巻き込まれる。そのここちよい酩酊感! 90分という上映時間が終わっても、もう少しその中にいたかったと思えるほどだ。
何よりノスタルジアをかきたてられる時代考証が見事。平沢進(元P-MODEL)による音楽も印象的にシーンを盛り上げる。スピルバーグ率いるアメリカのメジャー配給会社「ドリームワークス」が世界配給を決定したのも納得の傑作だ。(安川正吾)
映画館ではわからないけれど・・・ 2006-01-14
DVDをお持ちの皆様、千代子さんの最後の言葉を、ぜひ英語字幕で御覧になってください。彼女が本心愛していたのは何?chasingは、追いかける私、より、追い続ける生きざまを肯定する表現に思えるです。広い年齢層の方にみてほしい、いい映画だと思います。
Love Letter |岩井俊二
Love Letter
出演:
キングレコード
発売日 2001-03-07
神戸に住む渡辺博子は、2年前に山で死んだ恋人の藤井樹に宛てた手紙をポストに投函したが、驚くことにその返事が届けられてきた。その手紙の主は、樹と同姓同名で彼のクラスメートでもあった、女性の藤井樹。やがて博子と樹の文通が始まる。
俊英、岩井俊二監督の長編映画デビュー作であり、ロマンティックでミステリアスなラブストーリーの秀作である。博子と樹の2役を中山美穂がムーディに好演し、女優としておおいにステップアップした。回想でつづられる樹(柏原崇)と少女時代の樹(酒井美紀)のノスタルジックで淡い恋のやりとりは、劇中の白眉ともいえよう。さまざまなアイテムを効果的に用いた演出、淡い色彩の映像、メロディアスな音楽などのスタッフワークも光る、心洗われる逸品だ。(的田也寸志)
恐らく“純愛”をテーマにしたあらゆる映画の中でもベストと言って相応しい傑作。 2006-07-30
その文学的香り高さ、優しくて繊細な詩情的リズム、愛する者を失くしてしまった事の喪失感と死者への鎮魂、物語の断片から匂う微笑ましいユーモアのセンス、そして全編を漂う静謐で清澄なムードと、正に、90年代の日本映画を代表する傑作にして、“純愛”との括りを入れたあらゆるジャンルの映画の中でも、恐らく最高位にランクされるべき珠玉の秀作。日本を代表する映像詩人岩井俊二の演出と篠田昇の撮影の素晴らしさに感嘆するが、中山美穂が、映画女優として、その魅力を存分に開花させた記念碑的作品としても忘れられない。冒頭の、一面銀世界の中、横たわる彼女の顔に粉雪がちらつくカットから、その横顔のあまりの美しさに見とれてしまう。最愛の男性に先立たれて3年、未だその存在を忘れる事が出来ない清らかで純真な女性(渡辺典子)と、父の死を乗り越えた、明朗闊達でボーイッシュな女性(藤井樹)の二役を見事にこなした演技力の確かさは、何度も繰り返し発せられる“お元気ですか、私は元気です”の哀切極まりないセリフ廻しと、ラストの同姓同名の同級生からの意外な告白を瞬時に察した際の、その表情の素晴らしさを以って感動的だ。辻仁成と結婚、彼女が芸能活動から離れて暫く経つが、また、是非とも銀幕の世界に帰って来て欲しいと願わずにはいられない。
いま、会いにゆきます スタンダード・エディション |岡田恵和
いま、会いにゆきます スタンダード・エディション
出演:
東宝
発売日 2005-06-24
梅雨が訪れたある日、6歳の息子と暮らす巧(中村獅童)の前に、病気で死んだ妻・澪(竹内結子)が現われた。澪は死ぬ前に、1年後の雨の季節に戻ってくると言い残していたのだった。巧たちは記憶を持たない彼女を迎え入れ、再び家族としての生活を過ごすのだが…。
市川拓司の同名ベストセラー小説を映画化したラブストーリー。ファンタジーの衣を纏ってはいるものの、そこで強く訴えられているのは家族愛そのものであり、その点をきちんと描いているあたりがもっとも好感の持てる部分である。これが映画デビューの土井裕泰監督は、テレビ出身ということもあってか、映画的活写力に幾分欠けているきらいはあるものの、今回の題材は叙情的資質とマッチしていることもあって、さほど不満を抱かずに画面に没頭できる。透明感あふれるキャストそれぞれの好演も認めていい。(的田也寸志)
朝の露のような作品 2006-07-19
一つの作品としては構成がしっかりしているほうであろう。この作品にはある家族に関するものだが(内容の詳細はあえて述べない)全く毒がはいっていない。この物語で語られる人々のほとんどが穏やかでまた優しく、視聴者は好めばその世界に浸ることが出来る。映画に棘や現実世界の問題の醜い形での投影を求めるものはこれを不服とするだろう。私は映画に最終的には心地よさを求めるから、この作品を評価する。ただ問題点はいくつかありその関係上最高とはしなかった。例えば、この作品には脳の病気にかかった者の描写が出てくるが、その描写の一つが、結局病気は気の病で愛があれば(やる気があれば)それに打ち克つことが出来るのだという考えを暗に指し示しているようにみえるところがあり、これは真偽はともかく視聴者の中のこの概念を助長させ、患者に苦痛を与える可能性があるという点で好ましくない。
最後に。本当に泣くのが目的なら映画をその道具に使用すべきではない。泣くか泣かないかは例え同じ人が見ても、その人が見る時間、場所、その人の精神状態などにより成否は分かれる。万人誰もがいつでも涙を催す作品などない。
さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- (劇場版) |松本零士
さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- (劇場版)
出演:
東映ビデオ
発売日 2002-10-21
1979年公開の『銀河鉄道999(劇場版)』の大ヒットを受け、81年に「銀河鉄道999」完結編として製作・公開された劇場用長編アニメーションの傑作。
地球では人間と機械化人との戦いが本格化し、帰還した鉄郎もその中で共に戦っていた。そこへメーテルからのメッセージが届く。999に乗れと。戦火の中、命からがら乗り込んだ999はオート・コンピュータ化され、再会した車掌も行き先はわからないという。そしてメーテルはそこにいなかった。行き先も、メーテルからのメッセージの目的もわからないまま、鉄郎は再び大宇宙へと旅立つ。今回もハーロックやエメラルダスなど、松本零士キャラクター総登場で、これまでのあらゆる謎に対して決着が付けられる、「銀河鉄道999」第1期完結編。(田中 元)
あの手塚治先生を唸らせた名作中の名作です。 2006-06-21
前作で謎の多かった絶世の美女、メーテルの謎が遂に明らかとなります。母親が苦労をして造り上げた理想国家、機械帝国と限りある命の尊さを信じる少年との間で苦悩する、そんな彼女程、美しい女性は他にいないでしょう、最後に泣き崩れる姿は心打たれる事、間違いなしです。
テレビシリーズ、映画版ともに美女メーテルの声を担当したのは声優の池田昌子さん、気品のある美声の持ち主で他にも、永遠の妖精といわれた女優オードリー ヘップバーンの日本語訳での声は総て、彼女が担当をしています、知っていましたか?。
秘録・太平洋戦争全史 後編 |ドキュメンタリー
秘録・太平洋戦争全史 後編
出演:
ビデオメーカー
発売日 2004-07-21
前編・後編ともに素晴らしい完成度 2006-04-29
この後編はマリアナ沖海戦から日本の落日までの太平洋戦争末期を時系列に追います。どれも最前線で撮影したものばかりであり、日映陸海軍報道班員及び米軍カメラマンが命を賭けて撮影した驚愕の実写映像を巧みに編集した秀作である。後半部は特攻が多くの時間を割いています。陸海軍の特攻隊出撃などは同胞として痛ましく思いますね。
また、普段航空戦記などを読まれる方には感慨深いシーンも多数あります。ドキュメンタリー映画でありながら、米軍機のガンカメラで撮影した壮烈なる空中戦や各種戦闘機の離陸・飛行映像が多くあります。離着陸や飛行シーンのほとんどは日本機のもので、大変貴重な資料だと思います。局地戦闘機「雷電」が厚木基地をタキシング、離陸する映像が残っているとは思わなかったので大収穫でした。海面に不時着する零戦など珍しいものまであります。他にも銀河、流星、天山、陸軍の三式戦「飛燕」、四式戦「疾風」、飛龍、屠龍などなど・・・当時の航空機に興味のある方としても納得の一作となるでしょう。
この「秘録・太平洋戦争全史」は前編・後編ともに素晴らしい完成度です。戦史を学びたい人、兵器・機材に興味を持つ人、だれもが納得できる作品ではないでしょうか。今まで見ていなかった自分を恨めしく思うほどです。もちろん前後編セットでのご購入を強くおすすめしますよ。
■内容の簡単な流れは以下のようになります。
マリアナ沖海戦
サイパン・ペリリュー玉砕
フィリピン上陸
レイテ沖海戦
神風特別攻撃隊敷島隊の出撃
航空機や回天などによる特攻
ルソン島の激戦
硫黄島の激戦と玉砕
本土防空戦
沖縄上陸
義烈空挺隊
原子爆弾投下
終戦
ナチュラル・ウーマン |佐々木浩久
ナチュラル・ウーマン
出演:
ジーダス
発売日 2003-04-25
マイナー雑誌の漫画家・容子(嶋村かおり)は、バイト仲間の百梨子(中島ひろ子)に惹かれるが、心を開くことが出来ない。容子はかつて同人時代のサークル仲間・花世(緒川たまき)とつきあっており、その過去から縛られたままであった……。
『発狂する唇』や『血を吸う宇宙』などのカルト映画で知られる佐々木浩久監督の長編映画デビュー作で、原作は松浦理英子の同名小説。ヒロインの現在と過去のアンバランスな愛の模様を交錯させ、またその中で繰り広げられる透明感あふれるエロティシズムの発露によって、不可思議な映像空間をつむぎだすことに成功している。撮影監督にハリウッドで活躍する渡部眞を迎え、ハリウッド・システムの撮影を敢行。キャスト陣では、意外にもサディスティックな雰囲気を巧まずして漂わす緒川たまきが出色である。(的田也寸志)
なぜか十数回観てます 2005-07-17
DVDで購入して、10回以上も観る作品は少ないのですが、世間の評価が低いにもかかわらず、私はかなりの回数を観ております。理由を考えてみたのですが、緒川さんと嶋村さんがなんとなく、女優の位置付けが逆なような気がして、そのあたりが面白いのかと思います。
どちらかと言うと、嶋村さんの方が性格的にもハードな役が似合いそうなんですが。。
そして、この二人の関係が、原作が良いのか、微妙で私はすごく気に入っております。緒川さんのこの攻めるような性格はたまらなく良い。また、監督も他の作品とテイストがかなり異なっていて、結構まともな作品作れるんだな、と感心しました。ちょっと「慕い慕われる関係」が名作「櫻の園」に似ているんですよ。「中島ひろ子」さんもそういう意図されたキャスティングかと。
最後に音楽担当の岡本みどりさんは印象的なスコアを提供しております。
すごいお勧めなんですが、もう一度考えてみても、緒川さんと嶋村さんの裸が良いのかなあ?しかし二人とも好きな女優ではないのです。たぶん、微妙な人間関係が自分にはわかりやすいのだと思います。一月に一回は観ている作品です。
花と蛇 |団鬼六
花と蛇
出演:
東映
発売日 2004-06-21
世界的なタンゴ・ダンサーの静子(杉本彩)は、実業家の夫・遠山(野村宏伸)の自分に対する心が遠のいていくことに不安を抱いていた。そんな折、静子に魅せられた政財界の黒幕・田代(石橋蓮司)の意を受け、暴力団組長の森田(遠藤憲一)は遠山を罠にかけて静子を拉致監禁する。そこは、セレブの人間を観客とする異様なSMショーの舞台でもあった…。
『ヌードの夜』『GONIN』などの鬼才・石井隆監督が、団鬼六の同名SM小説に挑戦した意欲的問題作。もはや体当たりという言葉の域を超えた杉本彩の壮絶な演技と肢体が全編を圧倒する。そもそもS的イメージの強い彼女に、あえてM的役柄を強いらせていることで、その倒錯感はいやおうにも増していく。伊藤洋三郎扮するセーラー服を着たショーのピエロ男もおぞましいほど効果的に映える。とにもかくにも善人がひとりも出てこない究極のピカレスク映画。ただし、ヒロインが自分の運命を受け入れてショーが始まってからの描写は、そこに至るまでの精神的テンションの高さに比べると急にトーンダウンしてしまい、ちと肩透かしの感もある。安川午郎のタンゴを基調とした音楽も秀逸。(的田也寸志)
<この世は全てショー・ビジネス>―ひとつのアプローチとして― 2006-07-17
暴力映画である。SM映画というより寧ろ、コッポラの「地獄の黙示録」に近いものを感じた。
キーワードは「ショー」である。この一語には暴力も、狂気も、全てが巨大な娯楽見世物と化した、私達の社会に対するアイロニーが込められていると思える。(昨今の扇情的な犯罪報道を参照されたい)
よって、舞台は人知れぬ山里ではなく、無数の人々の残酷な眼差しに晒される「都市」でなくてはならない。
後半部に示されるように、全ては巨大な夢物語(ショー)でありながら、現実そのものでもある。いまさら仮想現実などという概念を持ち出すつもりはない。あらゆる情報は不可避的に仮想化する契機を孕んでいる。つまり、「現実」に纏わる如何なる情報も、立場、見方を変えれば「楽しい見世物」となってしまい得るのである。古来、罪人の処刑には多くの見物人が集まるものだ。
「ショーの、始まりです!」――残酷なショー=現実を待ち望んでいるのは私たち自身なのかもしれない。
秘録・太平洋戦争全史 前編 |江守徹
秘録・太平洋戦争全史 前編
出演:
ビデオメーカー
発売日 2004-07-21
貴重な実写記録映像に満足、しかし・・・。 2006-08-09
約60分全編が実写(記録映像)で構成されている貴重なものです。この点では、五つ星をあげたいのですが、真珠湾攻撃からインパール作戦まで、淡々と映像がつながっており、当時の戦意向上的(日本側映像では当たり前ですが)な映像が多く見られます。そのため、悲惨な太平洋戦争の実態が見えづらくなっているのも事実です。対米英蘭戦争の歴史を知らない方には不向きだと思えます。このため、評価は四つ星としました。それでも、一見の価値は充分にあります。
NANA -ナナ- スペシャル・エディション |矢沢あい
NANA -ナナ- スペシャル・エディション
出演:
東宝
発売日 2006-03-03
カリスマ的な人気を誇るコミックを、原作ファンの期待を裏切らない、ぴったりのキャスティングで映画化。描かれるのは原作の5巻までの物語で、ナナと奈々の出会いと再会、それぞれの東京での新生活と、複雑な恋のドラマが展開する。2人が共同生活する「707号室」のインテリアや、ナナが愛用するヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションなど、原作の世界が無理なく映像に溶け込んでいるのが成功の理由だろう。
ライブシーンで歌唱力をいかんなく発揮する中島美嘉。恋に夢中になり過ぎる、ある意味、女の“嫌な”部分も演じる宮崎あおい。彼女たちの名演技は、いつしか観る者を、2人の友情に共感させていく。一見、恋愛には冷めているナナが、じつは過去の愛から逃れられないなど、正反対に見える主人公2人それぞれに、人間の多面性が振り分けられており、このあたりは原作のうまさ。一見、流行の先端を行っているようで、本質は普遍的な友情の物語なので、世代を超え、誰もが感動してしまうのだ。原作者の矢沢あいが作詞し、HYDEが作曲した主題歌は、いつまでも耳に残る。(斉藤博昭)
お父さんでも素直に楽しめました 2006-08-06
わたし、たぶんナナちゃんの親と年近いぐらいだと思いますが、自分が昔バンドやギターに夢中になっていた頃を懐かしみながら素直に楽しめました。文芸作品の映画化ほどダイジェストという感じもせず、あっという間に終わってしまい、原作を読んでいないので、早く続きが見たいです。
スワロウテイル |岩井俊二
スワロウテイル
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2003-11-19
『Love Letter』で一躍日本映画界の寵児となった岩井俊二監督が、近未来の日本を舞台に、斬新な映像感覚で作品である。
東京湾には「円都(イェンタウン)」と呼ばれる無国籍地帯が広がり、アジア各国からの移民も多く住んでいる。娼婦のグリコは、母親を殺された少女アゲハと一緒に暮らしていた。ストーリーは、偽札作りやグリコが歌手として成功していく様子、アゲハの母親捜しなどが絡みあいながら展開していく。
英語、中国語、日本語がとびかう無国籍感覚と、アゲハたちが広大な空き地に作ったコミューン感覚が、閉塞した日本の現状に対するアンチテーゼとなっている。My Little Lover がライブハウスに出演していたりと、PV出身の岩井監督らしさがあふれる意欲作だ。(堤 昌司)
映画ドラえもん のび太の魔界大冒険 |藤子・F・不二雄
映画ドラえもん のび太の魔界大冒険
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2001-11-07
リメイクが決定 2006-07-14
まさか、これがリメイクされるとは思いませんでした。
小泉今日子の主題歌もかなり売れましたし、
ある意味で、ドラえもん映画でも異色でしたね。
個人的には、戦争だなんだと軍事色が濃くなった
映画ドラのいくつかより、ずっと素直に好きです。
ものすごく緻密に複線をはって計算されている
すごい作品だと思うので、再評価は嬉しいです。
デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 |木内レイコ
デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲
出演:
東映
発売日 2001-11-21
お兄ちゃん 2004-09-24
この映画の中で一番気に入った所がある。
それはエンジェモンとエンジェウーモンがネットの中でディアボロモンを
捕まえた直後のヒカリちゃんのセリフに萌えました。
やっぱどんな時でもヒカリちゃんはヒカリちゃんだぁ!!
木更津キャッツアイ 日本シリーズ |金子文紀
木更津キャッツアイ 日本シリーズ
出演:
メディアファクトリー
発売日 2004-04-29
余命半年を宣告された21歳のぶっさんだけど、あいかわらず元気イッパイ。草野球チームであり怪盗団でもある「木更津キャッツアイ」のメンバーとともに野球とビールを楽しむ日々。そんなある日、死んだはずの仲間オジーがよみがえり、そこから奇妙な出来事が…。
V6の岡田准一主演、宮藤官九郎脚本によるTVドラマ「木更津キャッツアイ」は、視聴率はイマイチだったが、DVD化されるや大人気。結果を見せてから、その経緯をつづっていく『ロック・ストック・スモーキング・バレルズ』を参考にしたという構成は、映画でもそのまま。ぶっさんの恋愛、亡くなったはずの仲間復活の謎、木更津ロックフェスティバル出演などのエピソードにニセ札事件がからみ、先の読めない展開にハラハラ、心憎いディテールの積み重ねにニヤリとさせる宮藤脚本が見事。岡田をはじめ、塚本高史、佐藤隆太、桜井翔、岡田義徳、酒井若菜などのイキイキとした演技も爽やかで好感度大。若者のエネルギーをスクリーンに叩きつけたエンタティメント青春映画の傑作だ。(斎藤 香)
たのしい 2006-03-02
ドラマ本編も楽しいですね。これぞ若者の青春ってかんじです。
キャラでは岡田義徳さん演じるウッチーがすきです。
この方は男前ですね。じつは。
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 |原惠一
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2003-11-28
「クレヨンしんちゃん」シリーズ劇場版第10作。ある日の朝、庭を掘り返した飼い犬のシロが、古い文箱を発見。中には下手くそな文字で「おひめさまはちょーびじんだぞ」と書いてある。それは書いた覚えのないしんのすけ(矢島晶子)の手紙だった。その日の夢に出てきたおねいさんが「おひめさま」なんだと思った瞬間、しんのすけは戦国時代にいた。そこで春日家の家臣・井尻又兵衛(屋良有作)とおシリ合いになる。
野原一家が天正2年にタイムトラベルし、騒動に巻き込まれる「クレヨンしんちゃん」シリーズ10周年記念作品。ち密な構成と設定、よく練られたシナリオやギャグでたっぷり笑わせた後は、感動的なラストシーンでほろりとさせる。その内容が認められ、第6回文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞をはじめ、さまざまな賞を受賞した傑作であり、また時間SFという視点で見ても存分に楽しめる作品。(斉藤守彦)
感動です。 2006-07-29
時代背景、風習、演出を細かく表現していて、登場人物の心理、しんのすけの純粋な勇気ある行動など見所満載でした。
見終わった後、平和ボケしている自分に大切なことを気づかせてもらいました。
クレヨンしんちゃんというアニメを通しての原監督のメッセージが魂に響きます。
この作品は日本の誇るアニメの中でもトップをいく名作だと思いました。
南極物語 |山村聡
南極物語
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2001-11-21
1958年2月、日本の南極観測探検隊は急遽(きゅうきょ)帰国の途に着くことになり、そのときのアクシデントで15匹の樺太犬を置き去りにせざるを得なくなることに。しかし、それから1年後、再び隊員たちが南極に戻ってきたとき、そこには苛酷な自然の中を生き延びていた2匹の犬、タロとジロの姿があった…。
奇跡の実話をもとに、『キタキツネ物語』の蔵原惟繕監督がドキュメンタリー・タッチで描いた動物映画、空前の大ヒット作。前半は高倉健と渡瀬恒彦扮する隊員と犬たちとの南極冒険行が魅力的に描かれ、後半は離れ離れになった犬と、人間側のドラマが交互につづられていく。撮影は北極と南極の双方で敢行され、映画史上初めて本物のオーロラを映像で見せることにも成功。大自然の風景を雄大に捉えたヴァンゲリスの音楽もすばらしい。(的田也寸志)
夏目雅子さんにも注目です 2006-07-23
有名な実話をあの時代によくここまで撮影しきったなあ、というのが正直な感想です。
夏目雅子さんの和服はとても美しかったです。彼女の存在もこの映画には欠かせなかったと思います。俳優には全く問題なく、安定した演技で最後まで長時間ながら観ることができました。
アメリカでの作品はあくまでもフィクションとして描かれていますから、そちらとの比較も面白いかもしれません。でも日本人として観るなら、まずはこちらの作品を推薦したいです。
映画ドラえもん のび太の恐竜 |藤子・F・不二雄
映画ドラえもん のび太の恐竜
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2001-03-14
懐かしい 2006-04-30
最近になってようやく購入したドラえもんDVD。やはり順番に欲しいのでまず『のび太の恐竜』を買った。DVDを購入するまでこの映画を観る事は無かったが、改めて観れば段々と思い出す。やっぱり当時の雰囲気を味わう事が出来るので永久保存版として良い。ラストの別れるシーンは何度観ても感動。果たしてリメイク版ではどう表現されているか気になる。もちろん、もう二十歳なので今更映画館へ観に行く事は出来ないが、DVDが出たら絶対購入する。予告編を観たら『原点回帰』のような感じだったので期待はアリ。
化身 |渡辺淳一
化身
出演:
東映
発売日 2002-07-21
文芸評論家でもある大学教授の秋葉(藤竜也)は、銀座のホステス霧子(黒木瞳)と出会ったその日に関係をもち、やがて彼女を自分好みの女に変身させることに夢中になっていく…。
いわば『マイ・フェア・レディ』のセクシャル版とでもいった、渡辺淳一の同名小説を原作にした文芸エロス映画。宝塚歌劇団の娘役で人気の黒木瞳が、退団して初の映画出演、しかもヌードも辞さない熱演が話題になったが、その清楚さときゃしゃな肉体は不可思議な艶を醸し出し、宝塚時代からの確実な演技力ともあいまって、映画デビュー作にしてすでに後々の大器を予感させるものがあった。
監督は、当時『もう頬づえはつかない』『四季・奈津子』など女性自立映画の雄として名を馳せていた東陽一。(的田也寸志)
正統派 2005-12-06
まじめで正統派の映画です。
セックスシーンもとてもまじめです。
女性がイクときあんな風になるんだろうなというのを
誠実に演じています。黒木瞳と阿木耀子の体もとてもきれい。
前向きに生きる一人の女性がすれていなくて
一生懸命で好感度がとても高い。
12人の優しい日本人 |中原俊
12人の優しい日本人
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2000-10-25
隠れた秀作。 2006-08-12
この映画の存在を知っている方って、意外と少ないのではないでしょうか?
私は、三谷さんのファンだったので、以前にビデオで拝見しました。
面白いですよ。映画というよりは舞台を観ている感じでした。
終始、セリフと「間」で魅せてくれます。
役者さんはセリフを覚えるのが大変だったんじゃないでしょうか。(苦笑)
陪審員となった「12人の優しい日本人」が殺人事件の被告を有罪か、無罪かで討論していくストーリーです。
と説明すると堅苦しい感じですが、ユーモアに富んだ非常に人間味のあるドラマです。
下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 |嶽本野ばら
下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉
出演:
東宝
発売日 2004-11-26
茨城県・下妻に住み、ぶりぶりのロリータ・ファッションに身を包んだ少女・桃子(深田恭子)がヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)と出会い、数々の騒動に巻き込まれながらも強力な生き様を貫く、嶽本野ばら原作のハイパーパワフルな乙女たちの純情物語。
「私はマリー・アントワネットの生まれ変わり」という発言をしたフカキョン嬢をTVで見た中島哲也監督がキャスティングしたことで、この映画の成功はほぼ約束されたようなものだ。「ロココ調の18世紀のおフランスに生まれたい」と懇願し、あぜ道をヒラヒラファッションと日傘で、牛のウンコふみながら歩く桃子とフカキョン嬢は一卵性双生児ではないかと思えるほどのハマリ役。その彼女を生かすため、中島監督は全編をコミックタッチで演出。色があふれそうな映像のトーンとハイテンションなキャラクターたちが火に油を注ぎあい、鑑賞後には根拠のない前向きなイケイケ感を噛みしめてしまう傑作。(斉藤守彦)
ガールズムービー!! 2006-06-19
対照的な女の子二人が繰り広げる、ほのぼのコメディ。
ぼんやりみるにはうってつけの映画です。
個性的な人がたくさん登場し、脇役もなかなか豪華で
あの人がこんな役で!!というのも楽しみの一つです。
ただ、私自身30代なので、いまいち感情移入しづらく
遠い日の花火を見ているよう。。。(苦笑)
その点で星は三つどまりにしましたが
質の良い日本映画だと思います。
私をスキーに連れてって |一色伸幸
私をスキーに連れてって
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2003-11-19
スキー用品メーカーに勤める文男は、冬のゲレンデでOLの優と出会い、恋に落ちる。しかし、2月14日に万座で行われるスキーブランド発表会の準備に忙殺され、優となかなか会えない文男。そこで発表会当日、文雄は優のために、ともに志賀へ行くことを選ぶのだが…。
流行の最先端を追う企画編集集団ホイチョイ・プロダクションの、第1回映画製作作品である。それまでの日本映画にはなかった軽やかで、ファッショナブルなラブストーリーを実現した。松任谷由実のヴォーカル曲の数々が、巧みにツボを押さえている。また、グッズにこだわる馬場康夫監督の演出も、当世若者のニーズにうまくこたえていた。この手の作品に不可欠ともいえるラブシーンをあえて描かなかったあたりも、センスを感じさせる。スキーウエア姿の原田知世がとても可愛い。(的田也寸志)
もうなにも言うことはありません。 2006-03-03
ベタな展開という言葉があるが、本当に「水戸黄門」的ベタな展開の恋愛&スキー映画。しかし、そのベタさが、心地よくかつ、(当時の)トレンドを巧みに取り入れていて、なつかしい。当然スノーボードはなく、ゲレンデでは、スキーだけ。リフトも低速2人乗り、携帯はないから、車は無線搭載、車がない人は高速夜行バス(新幹線は東海道・山陽だけだから、ガーラ湯沢もありません)、もちろん板やウェアはレンタルでなく自前のものをもっていきます・・・この時代に青春時代を送った人は、あの時代に帰れるし、いまの世代はむかしの「ダサイ」恋愛を体験してみてください。ちなみに私は当時、この映画を見て、カローラ2を買いました。
イン・ザ・プール |奥田英朗
イン・ザ・プール
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2006-07-19
トンでも・・ 2006-05-07
予想もしない行動に緊張の糸が途切れます。
毎日頑張っている人にお勧めの映画です。
お腹を抱えて笑って、涙を流しながら笑って、
スッキリしてください。
迷わず見るべし!
劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード |CLAMP
劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2001-01-25
すごくよかったです!! 2006-03-01
カードキャプターさくらは、原作もすごく好きですが、アニメも大好きです!!
原作では、ラストは桜と小狼が中学生になったところで再会し、終わっていますが、この劇場版では、6年生になった桜と小狼が再会し、封印されていた最後のカードをさくらカードに変え、桜が自分の気持ちを伝えます。
ラストでは、この映画の主題歌、明日へのメロディが流れていていい感じです!!
桜も小狼も大好きです!!
東京タワー プレミアム・エディション |江國香織
東京タワー プレミアム・エディション
出演:
バップ
発売日 2005-07-21
青山のセレクトショップを経営する詩史は夫がいながら、友人の息子で20歳年下の透と付き合っていた。24時間、詩史からの電話を待つ純粋で一途な透。一方、透の親友の耕二は、専業主婦の人妻・喜美子と不倫中。耕二は喜美子と本命の恋人との間を自由に行き来していたが、やがて、ふたつの恋にも終わりがやってくる…。
江國香織の同名小説を、TVドラマやドキュメンタリーの分野で活躍していた源孝志が演出。詩史と透は黒木瞳と岡田准一、耕二と喜美子は松本潤と寺島しのぶが演じている。ジャニーズゆえ、アイドルのイメージが強い岡田と松本だが、本作では濃厚なラブシーンも披露。ふたりの大胆な挑戦は一見の価値あり。あくまで寓話のような恋にひたる詩史と透、そして現実にもありそうな生々しい不倫にのめりこんでいく喜美子と耕二。ロマンティックな恋と、現実逃避の関係の怖さを見せつける恋、両極端の恋愛は、甘さと苦さを同時に感じさせる。(斎藤 香)
小説を超えた寺島しのぶの演技 2006-06-29
簡単に言えば2組の不倫カップルの物語。家庭に不満を持っていながらも自分の家庭以外に行き場がなく、恋愛にも消極的な主婦・寺島、仕事も家庭も順調ながらも若い男との恋愛にのめりこんでいる主婦・黒木。一見全く違う世界にいる二人の主婦に共通するのは、家庭を失えば自分に残されるものはないという点。男に頼らなければ生きていけない女の悲しさが見え隠れします。一方の若い男たちはそんなこと知ってか知らずか女の感情の乱れについていけず戸惑ってばかり。この温度差が悲しい別れを導きます。
こんなことを書くと女が弱いものだと思われそうだけど、さすがは江国さん、最後の最後で女性の強さを見せてくれて爽快な作品になりました。とくに寺島しのぶは女性の強さと弱さを(文字通り)体当たりの演技でうまく表現していました。この映画で彼女の演技にただの女の嫉妬だけを感じたらそれだけの作品になるだろうし、その後ろに隠された悲しみを感じることができたらきっとおもしろい作品になるのではないかと思います。
私は映画の後に本も読みましたが、はっきり言って私は映画のほうがオススメです。作者が本で書ききれなかった喜美子のキャラクター、寺島しのぶが見事に演じきっていたという感じです。あれだよあれ!という感じです。
平成狸合戦ぽんぽこ |高畑勲
平成狸合戦ぽんぽこ
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2002-12-18
宅地開発で自然がどんどん失われていく東京の多摩丘陵を舞台に、そこに棲むタヌキたちが人間に反旗をひるがえすべく、人間に化けたりする訓練を始めていく。人間がいないところでは彼らは2本足で歩けば言葉もしゃべる。やがては、他所からも助っ人タヌキが現れて妖怪に化けるなど、設定がとにかくユニーク。日本古来の民族伝承なども巧みに取り入れており、おもしろさの中に文化人類学的興味も見出せよう。
ただし、社会派・高畑勲監督らしく、演出の視点はどこかシニカルで、かつての学生運動などを彷彿させるおもむきもある。意外にも、タヌキが人間に殺される箇所など、結構残酷な描写もあり。声の出演は古今亭志ん朝や柳家小さん、石田ゆり子、泉谷しげるなど実に多彩。(的田也寸志)
名作! 2006-06-03
当初は幼稚っぽくてつまらなさそうと観なかった。
数年後、姉の子供らが熱心に観ているので一緒にみたら面白かった。
さらに数年後、自分の子供が熱心に観ているので再鑑賞したらまた良かった。
これは名作です。
分かりやすく、楽しめて、メッセージもある。
勿論、私も子供も一番笑えたのは狸たちが化ける楽しいシーン。
つまり、心地良いユーモアだ。
銀河鉄道999 (劇場版) |松本零士
銀河鉄道999 (劇場版)
出演:
東映ビデオ
発売日 2002-10-21
松本零士の同名ヒット作を原作に、TVアニメ化に続いて1979年に製作・公開された、アニメブームの中心ともいえる劇場用長編アニメーション。
母を殺した機械伯爵に復讐するため、そして永遠の命を手に入れるため、少年星野鉄郎は母に生き写しの謎の美女メーテルの協力を得て、遙か彼方のアンドロメダへと旅立つ。その先々に立ち寄る惑星で体験するさまざまな人間模様と出会いと別れ。やがて少年から大人へと成長していく姿を描くSFファンタジーアニメーションの傑作。キャプテン・ハーロックやエメラルダスといったキャラクターも登場し、各作品でしばしば語られるトチローの死も描かれ、松本零士の集大成的作品になっている。大ヒットを受けて1981年には続編『さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- 』も制作された。(田中 元)
画面サイズ 2006-07-24
この銀河鉄道999と続編のさよなら?は、当時スタンダードサイズでの上映だったのですが、DVDではビスタサイズでの収録。当時発売したLDは、スタンダードでの収録だったので見比べてみると、、、、やっぱり上下が切れていました。しかも画質はLDよりもはるかに悪い。LDのときと発売元が違うのが原因なのですかねぇ?。しかし作品は、素晴らしい出来です。画質の悪さと上下切断のため、マイナス1です。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション |林誠人
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション
出演:
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2006-08-25
今なお日本各地で活躍を続けている高校生刑事・泪(黒川芽衣)、舞(堀北真希)、零(夏帆)の姉妹。しかし彼女たちにある日何者かが銭形家に挑戦状を叩きつけてきたおかげで、姉妹は3つの難問をクリアしなければいけない状況に陥っていく。女子高校生がケータイを武器に刑事として活躍する人気TVシリーズの劇場用映画。シリーズ未見の観客には小ネタの数々が理解できず不満も残るだろうが、そもそもがシリーズのファンへのプレゼントといった主旨が強く感じられる作品であり、そうなると怒るのも野暮。ここはひとつ10代の可愛い女の子たちの活躍をただただ純粋に楽しみたい。堀北真希のダンスシーンなど最高に可愛く映えている名シーンも多数であった。ただしシリーズ・ファンにとって唯一の不満は、初代の宮崎あおいが不在なことだろうか。(増當竜也)
期待してます。 2006-06-15
この映画はかなり期待してます。
ドラマシリーズでは見れなかった、夏服バージョンの堀北さん・夏帆さんやヒロイン3人の競演、また山下さんや草刈さんの競演、決め台詞はどのようになるのか?などドラマシリーズを知ってる方なら楽しみどころが満載な映画なのではと期待しております。
あえて映画を観ずにDVDに備えておりました。無論ゆっくりケータイワールドを楽しむためです。ケータイファンの方々、DVDでケータイワールドを楽しみましょう!
おもひでぽろぽろ |高畑勲
おもひでぽろぽろ
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2003-03-07
時は1982年、27歳のOLタエ子が山形の義兄の実家へと一人旅し、そのさなかにかつて小学校5年生だったころの自分を回想していく。岡本螢と刀根夕子による原作コミックは、小学校時代のみを描いているのだが、高畑勲監督は新たにOLのヒロインを設定し、ふたつの時代を行き来させながら、ひとりの女性の生きざまを露にしていくと同時に、彼女が行き着いた村で行われる有機農業の美徳を説きながら、田舎と農業を礼讚していく。
デビュー作『ホルスの大冒険』ですでに農耕のすばらしさを描いた高畑監督らしい設定ともいえるだろう。一方、小学時代は少女が空をかけ上がるといったファンタジックな処理も多分になされている。声の出演は今井美樹と柳葉敏郎。ベット・ミドラーの『ローズ』を翻訳したエンディング・テーマを都はるみが歌うなど、音楽効果も凝っている。(的田也寸志)
学生だけど 2006-07-21
私は学生だけど、なぜかこの作品を観ると懐かしくなります 自分の小学生時代と似ているからだと思います 夏にやったラジオ体操や相合い傘、初恋など妙に親近感がわきます この映画の大人になった主人公の気持ちはまだわからないところもあります あと何十年か経ったらわかるかな?そういった楽しみ方もこの映画にはあります ラストが個人的には好きです 観てない方は自分と照らしあわせて観たらどうでしょうか?
ジョゼと虎と魚たち(通常版) |田辺聖子
ジョゼと虎と魚たち(通常版)
出演:
角川エンタテインメント
発売日 2004-08-06
大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。
『金髪の草原』の犬童一心監督が、田辺聖子の短編小説を映画化。くみ子演じる池脇千鶴は、関西弁でぶっきらぼうなくみ子の中の女性の部分をデリケートに見せて名演。妻夫木聡は、男の弱さ、ずるさ、情けなさを恒夫を通して見せていくが、恒夫が憎めない男になったのは、心の奥まで透けて見えるような彼の純な演技あってこそだろう。エロティックで美しくて切なくて泣けてしまうラブシーンも出色。恋愛の幸福感と背中合わせの残酷さを見事に描いた傑作だ。(斎藤 香)
重さの音 2006-07-24
ジョゼが椅子から投身するたびに、生きることのやりきれない重さの音がした。
池脇千鶴はぶっきらぼうな関西弁で、ジョゼの諦念を好演していた。
引き受けざるを得ない自己条件が違う時、分かり合うことはあり得ない。
ただ互いの幻想が癒し合い傷つけ合う。
別れた後、その断層の深さに気づき、自分を忘れて泣くばかりだ。
だが、老婆のようだったジョゼの諦念は、ツネオとの恋愛の後、美しい強さを湛えている。
それが世界の真ん中に立っている。
超忍者隊イナズマ! |荒川稔久
超忍者隊イナズマ!
出演:
東映
発売日 2006-06-21
正義に恥じない自分をめざせ。 2006-07-06
魔法戦隊マジレンジャーと特捜戦隊デカレンジャーのスタッフ、キャストがおくる特撮時代劇です。まとめると面白いですよ。びびりとすかしとドジっこの3人の心の変化を描きつつギャグを織り交ぜた良作です。でも最後の巨大戦は雷電たち自ら戦ってほしかったです。それなので星4です。でもデカレンジャーファンにはくすりと笑える小ネタがいいです。(決まりですから)
雲のむこう、約束の場所 |新海誠
雲のむこう、約束の場所
出演:
ビデオメーカー
発売日 2005-02-17
自主制作のアニメーション『ほしのこえ』が大きな話題を呼び、一躍アニメ界の注目株となった新海誠が、満を持して発表した長編アニメーション第一作。日本が南北に分断されたもう一つの戦後の世界を舞台に、二人の少年の友情、そして“眠り続ける少女”との約束の顛末が描かれる。
SF的世界観を背景としつつも、それを的確に提示すると言うよりは、その中で営まれる日常を思春期独特の感覚を通して表現することに軸足を置いた作風は、『ほしのこえ』の延長線上にあると言えるだろう。風景描写の美しさと、それを効果的に使って物語に空気感を持たせるやり方は文句なく巧み。少年と少女の約束の成就がそのまま“世界を救う”ことになる展開はいささか甘すぎるきらいもあるが、ある種のジュヴナイルと考えれば十分に納得がいく。全体を貫く清冽さに身を委ねたい1本だ。(安川正吾)
北の独立国から'90s…ユニオン… 2006-08-10
吉岡秀隆を起用したのは正しかったのかも。
余りにもソレとのイメージが強すぎて、そうせざるを得なかったの知れません。
ストーリー展開や主人公ヒロキの煩悶がまさしく『北の国から』の運びを想い起こさせます。
景色は何処までも単調ですが、心のどこかにこれは懐かしいとか印象にあるとか、というイメージを惹起させんとする運びに共感があります。
七人の侍 |黒澤明
七人の侍
出演:
東宝
発売日 2002-10-25
時は戦国時代。夜盗化した野武士の横暴に苦しむ農民たちは、侍を雇って村をまもろうとする。かくして集められた7人の男たちの活躍をダイナミックに描いた、巨匠・黒澤明監督の堂々3時間30分に及ぶ、古今東西の映画史上永遠に残る名作中の名作。
合戦シーンのすさまじさとリアルさは言うに及ばず(三船敏郎が「1本の刀では5人も斬れん」とストックの刀を用意するところはゾクゾクした)。7人の個性的面々のキャラクターの見事な描き分けもすばらしい。個人的には、リーダー格の志村喬のおおらかな威厳と、無口な剣の達人・宮口精二のニヒリズム、ユーモラスな加東大介が好みだ。農村の自衛を描いていることから、公開時は自衛隊礼讚映画といった批判の声もあがったが、無論今ではそんな無粋(ぶすい)なことを言う者はいない。(的田也寸志)
これを観ずして映画は語れず。 2006-08-12
小さい頃に観た時は、この映画の何がすごいのか、全くわかりませんでしたが、
物心がついてから再び観た時、その映画の迫力に舌を巻いてしまいました。
この映画の良さを一言で説明するとすれば、それは全てが当たり前のように作られているという事です。
この「当たり前のように作られている」というのは、実はものすごい事だと思います。
サッカーで、ベッカムが簡単そうにフリーキックでゴールを決めたり、ロナウドがいかにも簡単そうにセットプレーでゴールを決める。
一見すると簡単そうに見えます。でもやってみるとこれがものすごく難しい。それに近い感覚かもしれません。(例えがわかりにくいかな^^;)
一見、簡単そうに、いかにも自然に見える劇中のシーンも、実は緻密に構築されていて、そこには映画の撮影の手法のお手本が全て入っています。
文句無し!!これを観ずして映画は語れないでしょう。
パンダコパンダ&パンダコパンダ雨ふりサーカス |杉山佳寿子
パンダコパンダ&パンダコパンダ雨ふりサーカス
出演:
スタジオジブリ
発売日 2001-12-19
パンダブームにわく1972年に公開された「パンダコンダ」シリーズは、宮崎駿(脚本)と高畑勲(演出)という「黄金コンビ」が手がけた劇場用短編アニメ。
おばあちゃんと2人暮しのミミちゃんだったが、おばあちゃんが遠くに出かけることになり、ミミちゃんはひとりお留守番。そこに言葉を話すパンダの親子がやってくる。ずっとパパと弟がほしかったミミちゃんはこの予期せぬ客に大喜び。家族として暮らし始めるのだが、動物園の人が探しに来たことから大騒動に…というのが、第1作『パンダコパンダ』。
第2作『雨ふりサーカス』は、第1作で大団円を迎えて一緒に暮らすことになったミミちゃんとパンダ親子の家に、サーカスから逃げ出してきたトラちゃんが闖入(ちんにゅう)することから幕を開ける冒険談といった趣き。
アニメ映画黎明期らしいのんびりとしたストーリー運びながら、見せ場はきっちり作られており、その後の宮崎・高畑の作品に通じる完成度の高さを垣間見ることができる佳作。なかでも第1作には、『となりのトトロ』などの原点といえるようなシーンが点在している。もちろんそんなことを考えなくても、ミミちゃんの元気のよさとパンダ親子のかわいい仕草に目がくぎづけの楽しい作品だ。(安川正吾)
かわい? 2005-12-30
この映画は、かわいい!ホントに簡単なストーリーなので
小さい子供にもわかりやすく、絵本から飛び出してきたような作品です!
普通じゃ「ありえんだろ。」と思うようなこともこの映画なら許せちゃいます!現実で大量に雨が降って、水が1階まで浸出!なんてことになったら
非難だ?なんだ?ってもう大事になりますよね。でもこの映画では
みんな泳ぐんです!もぐったりなんだり・・・汽車にのって水の中を走ったり!普通じゃありえない!ってかパンダが話すこと自体、そこからしてありえない!!!
現実離れしてるからこそたくさんの夢があふれる映画です!
パンちゃんもパパンダもめっちゃかわいい!
ありがちなストーリだけど以外な展開のラストだったりもして、
なかなか楽しめる映画ですよ♪
容疑者 室井慎次 |君塚良一
容疑者 室井慎次
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2006-04-19
新宿で起きた殺人事件の捜査本部長を務めていた室井管理官。その事件の捜査線上にあがってきたのはなんと現職の警察官。だが取り調べ中に被疑者は逃走、交通事故で即死してしまう。そんな中、被疑者の母親は過剰な取り調べがあったとして室井を刑事告訴する。
柳葉敏郎扮する室井慎次が逮捕されるという衝撃の展開から始まる本作は、かなりシリアスな作品だ。しかしこの事件にかこつけて警視庁と警察庁が争いを見せるなど、これまでの『踊る大捜査線』シリーズが描いてきた組織論が下敷きになるなど、意外にも『踊る?』のノリがかなり濃厚に残っている。ハリウッド映画よりも日本映画を愛してきた監督・君塚良一のテイストも色濃く出ており、実に面白い作品だ。『交渉人』とは真逆のタッチで『踊る?』世界観を広げたのがポイント。(横森文)
イノセンス スタンダード版 |士郎正宗
イノセンス スタンダード版
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2004-09-15
人々が電脳化された近未来。少女型の愛玩用ロボットが暴走し、人間を殺傷するという事件が頻発する。それを捜査する公安9課の刑事バトーは、自らの脳にハッキングを受けるという妨害を受けながらも、真実に近づいて行く…。1995年に公開された『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の直接的な続編であり、押井守監督のアニメ作品としても9年ぶりとなる、全世界待望の1作だ。前作の主人公、草薙素子ももちろん“登場”する。
美麗なCGで彩られる画面の情報量も、サスペンス調の本筋を時に逸脱して語られる“禅問答”の量も、前作を遥かに凌駕。躊躇なく難解な一方で、バトーという寡黙なサイボーグに感情移入しやすい味付けがなされているのが今作のミソだ。そうして描かれる“未来”は、機械とネットに支配されながらもこの上なくウェット。それこそが、前作が提示した“人間とは、魂とは何か”という問いへの渾身の回答なのだろう。(安川正吾)
純粋な片想い 2006-06-29
ゴーストをダビングされた愛玩用の少女ロボットを買う肉欲の輩と、草薙との間にこれ迄もセックスはなかったし、これからもないであろうバトーの純粋(イノセンス)な片想いを精神的に崇高なものとして捉え、対比して描いてみせた。
‐そしてラストにフォロー・ミー♪(私を追いかけて)。‥草薙の存在を追いかけて。
ファーストスピーカー
海猿 スタンダード・エディション |佐藤秀峰
海猿 スタンダード・エディション
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2005-02-16
すべての海上保安官の中でわずか1%の人間しか到達できない海難救助のエキスパート“潜水士”。海上保安官14名が死と隣合わせでもあるこの“潜水士”を目指して、50日間に及ぶ極限の訓練に挑んでいくことになるのだが、ある哀しい事故が起きて…。
最近ひねた演出が目立つ中で、この映画では驚くほど素直な演出を見せている。直球すぎて、キスシーンにジャーニーの主題歌が重なる場面などは、見てて照れてしまうほど。だがそれゆえに辛く苦しい訓練に耐え、1人前の潜水士になろうとする男たちの友情にストレートに感動して泣ける。さらに実際に出演者は合宿状態で過ごし、役名で呼びあうなど訓練生同様の生活をしたおかげで、カナヅチだった伊藤淳史は潜れるように。そのドキュメンタリーのような要素がドラマに深味を与えている。(横森 文)
1として見てください 2006-08-06
私はドラマから入り続いて1を購入、そしてリミ猿でした。二度目からは味が増してきて涙のポイントが決まってきます。何度も見たくなる作品だったのですね。海保大学祭に今年初めて行きました。あの訓練プールお風呂寮食堂など海猿1がよみがえります。長く見ていける作品はやはり一本購入価値はありますね!
下妻物語 スタンダード・エディション |嶽本野ばら
下妻物語 スタンダード・エディション
出演:
東宝
発売日 2004-11-26
茨城県・下妻に住み、ぶりぶりのロリータ・ファッションに身を包んだ少女・桃子(深田恭子)がヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)と出会い、数々の騒動に巻き込まれながらも強力な生き様を貫く、嶽本野ばら原作のハイパーパワフルな乙女たちの純情物語。
「私はマリー・アントワネットの生まれ変わり」という発言をしたフカキョン嬢をTVで見た中島哲也監督がキャスティングしたことで、この映画の成功はほぼ約束されたようなものだ。「ロココ調の18世紀のおフランスに生まれたい」と懇願し、あぜ道をヒラヒラファッションと日傘で、牛のウンコふみながら歩く桃子とフカキョン嬢は一卵性双生児ではないかと思えるほどのハマリ役。その彼女を生かすため、中島監督は全編をコミックタッチで演出。色があふれそうな映像のトーンとハイテンションなキャラクターたちが火に油を注ぎあい、鑑賞後には根拠のない前向きなイケイケ感を噛みしめてしまう傑作。(斉藤守彦)
結構楽しめます 2006-05-31
コミックタッチで、バカバカしいと言えばバカバカしいのですが、結構楽しめます。深キョンと土屋アンナの関係が、とても泣かせてくれて魅力的です。この二人の役とても良かったです。ただただ、マンガチックなだけでは終わっていない味がありました。お父さんでも一度見てみて損はないかもしれません。
時をかける少女 |筒井康隆
時をかける少女
出演:
PI,ASM/角川書店
発売日 2000-12-22
ある土曜日の放課後、実験室で不思議なラベンダーの香りをかいで失神した、高校生の芳山和子。その日から、奇妙なタイムスリップ現象に襲われていく。少年ドラマシリーズ『タイムトラベラー』の原作としても知られる筒井康隆の同名小説が原作。映像の魔術師、大林宣彦監督が『転校生』に続き、故郷の尾道を舞台に映画化した。そして角川映画の秘蔵っ子、原田知世の記念すべき初主演映画として、今も語り継がれている名作ジュヴナイルSF作品である。
原田をはじめとする若者たちの初々しい演技が、さまざまなトリック映像と巧みにマッチし、思春期の清純な気持ちを映しだす。まさに大林マジックの真骨頂ともいえよう。エンドタイトルのカーテンコールもすばらしい。(的田也寸志)
今さらですが、原田知世の可憐なヒロインに魅せられました 2006-06-16
しみじみとした思いに誘われる音楽の調べに乗って、出演者と製作スタッフの名前が紹介される冒頭のクレジットから高校の春の風景シーンがいいですねぇ。高校の校庭に咲く桜の花びらがこぼれ、はらはらと舞う場面の何とも言えない香りの良さ、センスの良さにまず魅了されました。その後はもう、主役の芳山和子を演じた原田知世の初々しくて可憐な高校生に魅せられっぱなし。1983年に映画ができてから今年で23年経つ訳ですが、遅ればせながら初めてこの映画を見た私、原田知世の「時をかける少女」にぞっこん参ってしまった。少女が恋に目覚め、蝶がゆっくりと羽を広げるようにひとりの素敵な女性へと変身してゆく姿が作品に見事に捉えられていたこと、うーん、素晴らしかったです。原田知世の魅力もさることながら、さすが大林宣彦監督の作品だけのことはあるなあと唸りました。
『天国から来たチャンピオン』て映画に相通じる余韻の響きを感じたラストも素敵だったな。あと、とても切なくしみじみとさせられてしまったのが、息子夫婦と孫を事故で亡くした老夫婦の会話。深い味わいを湛えた名場面として心に残ります。
AKIRA DTS sound edition |大友克洋
AKIRA DTS sound edition
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2002-12-21
大友克洋原作監督による伝説的アニメ「AKIRA」。第3次世界大戦から31年後の2019年。新都市ネオ東京を舞台に繰り広げられる少年たちの暴走と、反政府ゲリラによるテロ活動、そして政府がひた隠しにする「アキラ」と呼ばれるなぞの存在。
中心人物はいるが、特定の主人公をもたないこの作品が描き出しているのは「ネオ東京」という都市のリアリティーである。緻密に描きだされた都市に、主人公たちの物語が生命力を与える。都市の存在感をより確実なものにしているのが音響である。騒音や、群衆のざわめき、主人公たちの声までもが、交じり合い響き合うことによって奥行きのある世界が生み出されている。
今回のDVD版では、5.1chリマスター音声を、DTSで収録。制作当時としても革新的な音響システムを使用した本作であるが、技術的進歩によってより理想に近いものとなったバージョンを比べながら「ネオ東京」を再体験するのもいいだろう。(井上新八)
未だに最高傑アニメ映画 2006-08-06
日本が誇る世界最高のアニメ映画。この評価は20年近く経った今でも崩れていないし、今後も当面は続くだろう。全く古さを感じさせない映像のクオリティは圧巻。効果音的な音楽も非常に効果的。登場人物も個性的で、全く飽きることなく見ることが出来る。
単なるSF、バイオレンスではなく、人間の本質的な部分に迫るテーマもあり、異常なほどに完成度の高い作品である。
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 |臼井儀人
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2002-11-25
臼井儀人原作のTVアニメの、2001年公開の劇場版第9作。
突如出現したテーマパーク「20世紀博」で、大人たちは現実の生活を投げ出し、童心にかえって楽しんでいた。だがその裏には、絶望の21世紀を捨て、希望に満ち溢れていた20世紀を永遠に存続させようとする、秘密結社イエスタデイ・ワンスモアの計画があった。このままずっと20世紀が続くかに思えたその時、未来を守り、21世紀を生きるため、しんのすけが立ち上がる。
ファーストカットは太陽の塔だわ、ひろしは半生を振り返るわ豆腐屋のラッパは夕暮れの商店街に鳴り響くわと、子ども向け作品なのに大人のための見どころ満載で、いい歳した映画ファンがこぞって号泣、映画秘宝誌にいたっては年間第1位にまで選んでしまった大傑作。一緒に観てるパパママが泣く理由を知りたいちびっ子は、大人になったらもう一度観てみよう。(田中 元)
考えさせられた 2006-07-27
昔の風景や音楽に癒される。確かに「懐かしい」っていい。でも過去にしがみついていてもだめ。「今」を大事に前を見て歩かなきゃいけない。自分の為にも愛する家族の為にも。そんな気持ちになる映画。
皆さん言う通り、ひろしの回想シーン泣けますね。大人が見ても考えさせられるいい映画だと思う。疲れきったお父さんに見ていただきたい。笑
亀は意外と速く泳ぐ デラックス版 |三木聡
亀は意外と速く泳ぐ デラックス版
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-01-25
学生時代から平凡な女の子だった片倉スズメは、結婚しても平凡な専業主婦だった。幼馴染のクジャクはエキセントリックな変わり者で、いつもスズメは振り回されていたが、それでも怒ることもなく、なんとなーくいまでも友達だ。ところがある日、スパイ募集の広告を見て、思わず電話をかけてしまう。夫が海外赴任中でいないのをいいことに、スズメはスパイになることに。
「イン・ザ・プール」の三木聡監督が「スウィング・ガールス」の上野樹里を主役に迎えて作り上げた脱力コメディ。なんのとりえもないように見えるスズメだが、彼女のまわりには風変わりな人物が集まってくる。こんな人生でいいのか・・と思うだけだったスズメだが、自らアクションを起こすことで人生が刺激的に転がっていく。スパイになることで無色透明な日々が色づいていく様子をユーモラスに描いた愛嬌たっぷりのコメディ。共演は、ふせえり、岩松了、蒼井優。個性派役者の芝居もおおいに楽しめる。(斎藤香)
ああ・・樹里ちゃん・・かわいいな・・優ちゃんもかわいいし・・ 2006-07-11
笑える・・結構、笑えます。
樹里ちゃんがいい味、いい感じなのは、もち、当然としても。
特に、ワタシは、要潤演じる、カッコよかったけど、今は・・な
先輩キャラがサイコーです。
登場人物が、とにかく、個性的で、目を引きますし、みんな
なんか怪しい。
実は、伊武雅刀、嶋田久作が、いいスパイスを映画に与えています。
ラストまで意味わかりませんが、結局平凡って、難しい。平凡に
生きる、平凡に暮らすって、いいかも・・そんなほんわか映画。
気に入りました。
たくさんのバリエーションの予告編、TVスポットが収録されて
いますが、映画とは別撮で、傑作なのが多いのも笑えました。
温水さんは、予告編では、ほんと、いい感じです。
雲のように風のように |酒見賢一
雲のように風のように
出演:
バップ
発売日 2002-06-21
酒見賢一の第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞作「後宮小説」を原作に、タツノコプロ出身の演出家・鳥海永行が監督したテレビ特番用長編アニメーション。17世紀初頭、中国とおぼしき架空の国で皇帝が逝去。新皇帝の後宮に国中から少女たちが集められることに。妃になれば三食昼寝付と聞いた田舎娘の銀河も入宮することとなる。
宮中の常識にとらわれない自由奔放な銀河の正妃への道程と、新皇帝の座を巡っての陰謀、さらにそんな国情を逆手にとっての謀反の勃発といったドラマが入り乱れ、コミカルながらも壮大な偽史が描かれる。長編とはいえ全編がわずか80分の作品のため、展開をやや急ぎすぎてしまているのが残念ではあるが、丁寧な語り口で物語の興奮を充分に味わえる佳作。(田中 元)
ジブリ作品かと思ってた・・・ 2006-07-20
ジブリかと思っていろんな人に聞いてみても知らないといわれておかしいな、と思ってました。
小学校のときにビデオでみた記憶がある。
ほろびゆく王朝の退廃的、絶望的な雰囲気にすごくひきつけられた。
名作だと思う。
劇場版 NEON GENESIS EVANGELION - DEATH (TRUE) 2 : Air / まごころを君に |GAINAX
劇場版 NEON GENESIS EVANGELION - DEATH (TRUE) 2 : Air / まごころを君に
出演:
キングレコード
発売日 2003-11-27
TVオンエア終了後、激しく賛否を呼んだ最終回を映画でやり直すという前代未聞の企画で製作され、一大ブームとなったSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』劇場版。その内容は、テレビ版の総集編を改定した『DEATH(TRUE)2』と、真のラストを描く『AIR/まごころを、君に』の2部構成。前者の構成は、単なるダイジェストではなく、ドラマをシャッフルさせながら観る者を魅惑の悪夢に誘うかのような趣向であり、後者は人類補完計画の発動に伴う主人公たちの運命が描かれていくが、そこには本作のファンの主層でもあろうアニメおたくに対する批判が、作り手自らの痛みも伴いながら繰り広げられていく。従って、その結末にも安易な希望など見受けられず、当然ながらさらなる賛否の激しい議論を呼んだ。いずれにせよ、現代の脆弱な心のまま生きる日本人に痛切なアンチテーゼを発信し、社会現象を巻き起こすに足る問題作であったことは間違いない。(増當竜也)
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? |奥菜恵
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
出演:
ビデオメーカー
発売日 1999-08-07
岩井俊二が93年にフジテレビの番組「ifもしも」の1本として製作したTVドラマにもかかわらず、同年日本映画協会新人賞を受賞した上映時間45分の中編。翌94年、劇場公開。
港町に繰り広げる小学生の男の子たちが主人公。彼らは打ち上げ花火を横から見たら丸いのか、平べったいのかと言い争いになる。それを確かめるため、花火大会の夜に町はずれの灯台へ行こうと計画する。憧れの美少女、なずなへの淡い思いが重なって彼らの夏休みは過ぎていく。港町の生活感や、子役として活躍をしていた山崎裕太や奥菜 恵の生き生きとした演技を引き出している演出力は、岩井俊二が単なる映像派だけではないことを示している。(堤 昌司)
晩夏に見たい作品 2005-12-27
45分のショートにここまで濃厚なストーリーがあっさりと納められている事に驚かされる。よくある夏の日の、小学生達の友情と恋のカケヒキを描いている。恋する小学生はよくある設定ですよね。割とこういった切ない恋の物語は万人が共有している感情だから支持され易いし、多くの作品で見られる。古典的な設定と言ってもよいのかもしれません。でも、決定的に他を凌駕しているのは岩井監督の映像美。本来はカメラワークが素晴らしさとか、絶妙なコマ割りを力説すべきなんでしょうけど、見終わってシンプルに「切ないなぁ、きれいだなぁ」と思えてしまう素敵な映画。まず自身で感じて欲しい作品。
キャストも、現在も活躍されている奥菜恵・山崎裕太など、個性派の俳優陣ばかり。必死に役を演じて大人ぶっている感じが、みんな幼さがあってかわいい。後日談として二人が舞台の飯岡町を訪れる「少年たちは花火を横からみたかった」も、この作品に対しての監督の思い入れを感じる。このドキュメンタリー(?)も一つの作品として評価できる。
サマータイムマシン・ブルース コレクターズ・エディション |上田誠
サマータイムマシン・ブルース コレクターズ・エディション
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2006-02-24
真夏にクーラーのリモコンが壊れたSF研究会の部室。そんなところへ偶然現れた本物のタイムマシンに乗って、昨日にタイムスリップ。壊れる前のリモコンを取ってきた研究会の面々。だがそれは過去を変える行為であり、そのせいで全てが消滅する恐れが! そこで元に戻すための大冒険がスタートする! たった1作で、あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作を合わせたよりも多いタイムスリップを見せるオモシロ作。しかもそれを鮮やかに整理して見せ、さらに何度見ても楽しめるようなネタを随所に入れ込んでいるあたりは『踊る大捜査線』シリーズを手がけてきた本広克行監督ならでは。しかもSFというよりも、青春グラフィティとして仕上げているため、SFが苦手という人でもかなり楽しめること確実。ゆるい笑いもいい感じ!(横森文)
DVDで観るべきです! 2006-06-24
もともと主演の瑛太のファンでしたが劇場公開時はあまり興味がなく、最近レンタルして観ました。正直あまり期待してなかったのですが面白くて何度も繰り返し観て遂にコレクターズエディションまで買ってしまいました。この作品は本当に何度も何度も繰り返し観たくなるので絶対DVDで観るべきだと思います。しかも特典満載、特にDISC3のSF研メンバーが本編を観ながらトークするのなんてファンにはたまりません!
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 |沖浦啓之
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
出演:
バンダイビジュアル
発売日 2004-02-25
ネットが世界を覆い、人間の可能性は大きく広がった近未来。 草薙素子は公安9課に所属するサイボーグ。ある時、公安9課に1人のサイボーグが拘束された。しかし外事6課が強引にも彼を連れ去ってしまう。激しい攻防の末、彼を取り返した素子は、彼から思いもかけない申し出を受け…。
士郎正宗原作の人気マンガを、『うる星やつら2』や『パトレイバー(theMovie)』などを手がけた押井守監督が映画化。美しい背景、空間の質感まで丁寧に描写し、奥行きを出してアニメの弱点をかなりの点で克服したCGは、押井監督のアニメーション技術の集大成ともいえる。世界各国で上映され、ビデオリリース時にはアメリカのビルボードでビデオ・セールス第1位を記録した。今日のアニメを語るうえで欠かすことのできない作品である。(ビーンズおがわ)
人生とか考え方、変わりました... 2006-07-09
情報化社会が進んでいく現社会が、
いつかこんな風な世を迎えるのかもしれない。
と、高校生ながらに考えてしまいました。
自分が自分でいるために必要な情報
その言葉を素子が海上のボートで摩天楼をバックに呟いた時、
「ああ、そういうのって…」
うまく説明できないけど、自分が自分でいる理由をボンヤリと納得できた気がした。
見たら人生が変わる人いる、そんな作品です。
海がきこえる |氷室冴子
海がきこえる
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2003-08-08
高知県土佐で青春時代を過ごした青年・拓が、帰省する飛行機の中で高校時代を回想していく。そのなかには、両親の離婚のため東京から引っ越してきた、成績・運動ともに優秀でありながらも、誰にも心を開こうとしない少女・里伽子の存在があった…。
スタジオジブリの若手スタッフが中心となって作り上げた青春TVアニメ・ムービーで、後に劇場公開。監督は『めぞん一刻 完結編』などの望月智充が担当している。作画枚数など他のジブリ作品に比べると見劣りするが、そこを逆手にとっての淡々とした味わいが、独特の好ましい雰囲気を醸し出している。また、それは現代の若者ならではの淡白さをも露呈させているような気もしてならない。氷室冴子の原作は、その後武田真治主演によるTVドラマ化もなされている。(的田也寸志)
いいなぁ・・・ 2006-07-25
やっぱり、青春っていいなぁ・・・
感受性が豊かな高校時代は、すべての思い出が財産になる
高校時代の3年間と、大人になってからの3年間とでは、
ありえないほどの価値の差があるね
なんだろ?
全てに全力で生きてる感じなのかな
なんか仕事仕事のギスギスした毎日を送っていた僕に、
人生の素晴らしさを思い出させてくれた作品です
やっぱり、いいなぁ・・
エロが全く、不必要な異性交遊って、凄く魅かれる
たまらん。
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー |高橋留美子
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
出演:
東宝
発売日 2002-09-21
高橋留美子の同名人気マンガを原作に、1981年よりテレビアニメ化された作品の劇場版第2作。原作及びTVシリーズの中心的主題であったあたるとラムのラブコメ展開をスケールアップさせた劇場版第1作だったが、その同時上映だった相米慎二監督『ションベン・ライダー』を観てその映画としての自由さにひどくショックを受けた押井守の、リベンジ的作品である。
“友引高校の文化祭前日”がどういうわけか毎日続くことに気付いた瞬間、あたるやラム、面堂やメガネたちレギュラー陣を除き、友引町から人々が姿を消す…。TVシリーズ当初からチーフディレクターをつとめ、本作で「うる星やつら」を離れる押井守が、永遠に続くかに見える作品世界そのものにカツを入れた、本来の意味で完結編といってもいい大傑作。(田中 元)
版権を東宝が持っているとここまで違うのか?! 2006-07-14
今更、言うまでも無いですが当作品の版権は劇中でゴジラが出てきている関係で東宝が持っています。
映画会社だけあって当然、画面比サイズ等も劇場サイズです。
(ちなみに他の作品はテレビサイズ収録で実に残念で仕方が無いです。他の作品は個人的には完全版とは言い切れない感があります)
海外のリージョンフリー版のビューティフル・ドリーマーも所有しておりますが画質の差は歴然でニュープリント・ハイビジョンテレシネ仕様と感心しております。
特典も付いて画質も良い!画面も劇場サイズ!価格も他の作品に比べて安い!
他の作品も東宝が版権買って出さないかなぁ....
リンダリンダリンダ |山下敦弘
リンダリンダリンダ
出演:
バップ
発売日 2006-02-22
タイトルを聞いてピンと来る人は必見。そう、あのブルーハーツの代表曲がキーポイントになった青春映画だ。高校の文化祭のためにロックバンドを組んだ女子高生たち。しかし仲違いでボーカルが抜け、残ったメンバーは、韓国から来た留学生を誘う。ブルーハーツをコピーしようと決めた彼女たちだが、本番までは、たったの2日。必死の練習が始まるのだった。
クールな存在感を放つ『ローレライ』の香椎由宇や、たどたどしい日本語と絶妙の「間」で笑いを誘う韓国のペ・ドゥナら、女優陣がすこぶる生き生きと輝いている本作。つねに屋上にいる留年の先輩など、脇役もすべて魅力的だ。ブルーハーツの歌詞が、登場人物それぞれの心情にかぶさるのも、さり気なく胸を締めつける。監督は『リアリズムの宿』などの山下敦宏で、彼ならではの“まったり”した空気感が、文化祭本番までの焦りと、それでもどこかゆったりと流れる高校生の時間を的確に表現。夜の校舎に居残るシーンを始め、この映画には、多くの人がノスタルジーを感じるであろう「高校時代」がビビッドに収められている。(斉藤博昭)
ユニークな作品 2006-08-06
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「シムソンズ」等「挑戦する若者のマニュアル映画」系に属するが、少しニュアンスが違う。登場人物たちは(そういったマニュアル映画と違って)何かを成し遂げようとしているのではなく、ただ高校生として文化祭の時期を過ごしているのであり、その中にたまたまバンドがあるということに過ぎないのである。
従って時間の流れがダラダラとしていてすごくリアル。バンドが舞台に上がる間をつなぐのに他の演者が出て来るが、これが実に聞き応えがあり、またそれをたっぷり聞かせてしまうところなども妙なリアリティを感じてしまう。前田亜季が恋人?と目配せするところには性的なものを感じてしまうし、大人か子供かわからない高校生特有の空気感があって不思議な魅力を醸し出す。ただし映画としてそれらが効果的か、完成度が高いかというと微妙ではある。
主役4人はそれぞれ味があり、美人でかわいい。ペ・ドゥナのボーカルはサントラを買う価値大アリのすばらしい出来。役者としてはもっと生かして欲しかったが…ベースの関根詩織はプロなので堂々としたもの。この2人の抜擢は実にキャスティングの妙である。前田亜季がドラムを叩くのを見るだけでこの映画は成功ではないかと思わせる。また、泰然自若というか仏頂面の多い香椎が、この作品では非常に熱い。暑苦しいまでの香椎由宇を見るならこの映画だ。
二百三高地 |笠原和夫
二百三高地
出演:
東映
発売日 2003-12-21
日露戦争最大の激戦となった二〇三高地の戦いをモチーフに、そこに関わった軍人や兵士、そして民間人とあらゆる階層の激しくも苛酷な人間模様を、舛田利雄監督が堂々3時間の流れの中で一気に描ききっていく戦争映画超大作。
高地の突撃を繰り返しながらも戦死者が続出するだけでまったく成果を上げられず、非難を浴びる乃木希典大将(仲代達矢)と、なぜか彼を交替させようとしない明治天皇(三船敏郎)。そして親友の乃木を見かねて現れた児玉源太郎大将は「味方の弾が味方に当たっても構わない」と豪語する。そんな中、兵士たちは疲弊し、次々と斃れてゆき、かつてロシアとその国の文学を愛していた教師(あおい輝彦)の心には、ただ敵に対する憎しみだけが募っていき、ついにその想いは乃木に対してぶつけられていく。
勝とうが負けようが、残されるものはただ兵士たちの無為の死のみという戦場の現実を露にした傑作。さだまさしの歌う主題歌『防人の詩』も大ヒットした。(的田也寸志)
もう50回は観ました 2006-06-29
何度観ても長編作品の中で飽きない戦争映画です。小学生の時に映画館で観て何回も観たのを覚えてます(当時は一回の料金で朝からその日最後の上映まで何度も観れた)今この作品をリメイクしたらプライベートライアンのオープニングの戦闘にも引けをとらない作品になるのでは。ぜひリメイクしてほしい作品です
東京フレンズ The Movie ナビゲートエディション |永山耕三
東京フレンズ The Movie ナビゲートエディション
出演:
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日 2006-07-19
早く映画が観たいッ!! 2006-07-21
映画公開日まで待てなくて買っちゃいましたッ!!
東京フレンズを観た人も、観たことない人にも、コレはおすすめですッ!!!
1話?5話までのダイジェストも、メイキング映像も収録されてて、すごくお得だと思います!!
涼チャンの長ゼリフが観たい方はDVDを観てくださいネ笑!
でもメイキング映像が思ったより少なくて残念でした。。
もうちょっとNY撮影風景などがあったらなぁと思いました。
続きは映画館で楽しみにしています!!
夜がまた来る デラックス版 |石井隆
夜がまた来る デラックス版
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2001-01-25
石井隆監督が自ら語るように、彼の作品における主演女優(その大半が名美という役名である)は、撮影という名の下に地獄巡りを経験する。ヌードになり雨にさらされ、強姦されきわどいセリフを喋らされ、リンチを受け麻薬中毒の演技をさせられる。それでも石井作品出演を望む女優たちが後を絶たないのは、その地獄のような撮影を通して語られる、濃密な男女の愛憎劇が女優たちを輝かせるからだ。
『夜がまた来る』の名美=夏川結衣もまた、麻薬Gメンであった夫を殺され、その復讐を晴らすために暴力と欲望が支配する闇社会へと身を投じる。彼女をかばい続ける村木と共に、心身ともに傷だらけになりながら、夫の仇である暴力団組長を葬り去る。しかしその後に明かされる意外な真実。情念の化身と化した夏川の身体を張った熱演を通して、石井監督は現代における愛の寓話を表現したかったのではないだろうか。(斉藤守彦)
カルトムービーの一般的評価は無意味。 2005-12-14
ここでのレビューの低評価にびっくりも、納得。そりやそうでしょう。この映画は石井隆監督の独断と偏見で作られ続けている「名美」シリーズの一本。ただただ悲惨なヒロインとそのヒロインにほれる男の物語のパターンを変え続けているだけの映画。
確かに一般的には駄作でしょう。しかし、石井隆監督の独特のノワール的な映像が好きな人には、たまらないシリーズ。なかでもこの「夜がまた来る」は夏川結衣の体を張った熱演がひかる一本。嫌いな人は見なければいいのです。好きな人のみ見るようにしましょう。
石井映画には、どしゃぶりの雨が良く似合う。
The World of GOLDEN EGGS Vol.02 |アニメ:ワールド・オブ・ゴー
The World of GOLDEN EGGS Vol.02
出演:
アミューズソフトエンタテインメント
発売日 2005-08-03
The World of GOLDEN EGGS vol.2 2005-12-15
vol.1に続き最高に面白かったです。
リサとレベッカのやり取りや、
新しく出てきたキャラがすごい良かった!
いろんな話がどこかでつながっているのも
面白いです。
さよならみどりちゃん |南Q太
さよならみどりちゃん
出演:
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2006-02-24
平凡なOLのユウコ(星野真里)はカフェの軽薄な店員ユタカ(西島秀俊)に抱かれるが、彼にはみどりという彼女がいるという。ユタカに嫌われまいと、何も言わずに彼と付き合い続けるユウコ。無理やりカラオケスナックのホステスにされたり、まだ10代のグラマラスな店員・真希(岩佐真悠子)にユタカをめぐってライバル宣言されたり、ぎくしゃくしながら曖昧な関係は続いていくが…。
南Q太の同名コミックを原作に『ロボコン』の古厩智之監督が等身大の女性の恋愛心理を巧みについた秀作。これが映画初主演の星野真里のはかない存在感が実によく、女優としてのステップアップを見事に体現しえている。また同性から見るとイライラしてくるほどに、西島の駄目男ぶりは板についていてうまい。またカラオケスナック内の描写などもほどよい猥雑感で捉えられており、それがラストのカタルシスにも繋がっている。(増當竜也)
映像だけからは伝わらない思い 2006-07-06
この映画を観て、二十数年前に場末の映画館で観た「日活ロマンポルノ」を思い出しました。予備知識なしに観た第一印象からの感想は「B級ピンク映画」の様な作品というもの。
DVDを観た後、他のメディアで予備知識を入れて、片思いの女性を描いた作品であることを知って、「ああ、そいう(片思いの女性を描いた)映画なの」と思った。
映像だけからは描きたい世界が伝わらない。
星野真里が演じるユウコはユタカが好きで、嫌われたくないから、勧められるままにスナックでバイトを始める。でもこれって、そうは感じられない。ただなんとんく、勧められるまま ”流されて” スナックでバイトする娘と、感じられた。
真希からユタカと寝た事を聞かされた後、真希の男友達と関係してしまうユウコ。ユタカの使用人のタロウとも関係してしまうユウコ。
これって、彼女のいるユタカや複数の男性と ”流されるまま” に関係してしまう『B級ピンク映画のユウコ」を描いたように思われた。
ユタカが好きで好きでしょうがない片思いのユウコ、やっとユタカと結ばれたユウコ、でもそのユタカに彼女がいることがわかった、映像だけでそんなユウコを描きたいのならもっと違うストーリーが必要では、と思いました。
この映画はまず、予備知識を仕入れてから観るのが、ポイント!
佐々木すみ江の演じるカラオケスナックのママさんが味があってよかったです。エンディング星野真里がカラオケスナックで「14番目の月」を歌うシーンがよかった。そこで映像が終わって、タイトルバックでも「14番面の月が」カラオケの画面のように流れます。ラストのカタルシスとありますが、たしかにその辺がこの映画の売りかもしれません。
タイヨウのうた×YUIと薫のうた |坂東賢治
タイヨウのうた×YUIと薫のうた
出演:
レントラックジャパン
発売日 2006-06-02
最高でした 2006-07-02
私は映画を見てから購入しました。
一度目は泣けなかった…
これを見てから映画に行った
その後、涙が出て心にじーんときてます。 3歳の娘と行きましたが娘も二度目から泣き出しました。感情…こんな幼い子にも伝わるんだと曲やあらすじをまた見る度に映画を見に行ってます。YUIちゃんにも舞台挨拶であえました。素晴らしい内容、主演の方達ですよ。見てから映画に行くがオススメ→◎♪
スウィングガールズ スタンダード・エディション |矢口史靖
スウィングガールズ スタンダード・エディション
出演:
東宝
発売日 2005-03-25
野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督のガールズ版『ウォーターボーイズ』ともいうべき作品。高校生が、未経験のことにチャレンジし、失敗を繰り返しながら、最後に成果をお披露目という構成は前作と同じだが、矢口監督のディテール作りの巧みさと、役者選びの目の確かさが、本作でもいきている。舞台が東北のため、方言を駆使したセリフはユニークで温かいし、女の子たちのイキイキとした姿もさわやかで気持ちがいい。ヒロインの上野樹里は『ジョゼと虎と魚たち』では偽善的な女子大生を好演していたが、本作では、ちゃっかりしているけど、常にポジティブな高校生を明るくキュートに演じていて好感度大。竹中直人、谷啓、渡辺えり子、小日向文世などの演技巧者が脇をしっかりしめている。(斎藤 香)
めっちゃイイ(≧▽≦) 2006-08-05
ウォーターボーイズの方はあんまり好きじゃありませんが、こっちは格別にオモシロイですっ。聞けば女の子たちはみんな素人で、でも演奏は本人たちの生演奏だとか‥。でも監督さんのこだわりは無駄になってません。女の子たちの演技も方便も自然で、演奏はとても上手です。こっちまでウキウキしてしまうストーリーです、是非っ(^∀^)
スウィングガールズ スペシャル・エディション |矢口史靖
スウィングガールズ スペシャル・エディション
出演:
東宝
発売日 2005-03-25
野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督のガールズ版『ウォーターボーイズ』ともいうべき作品。高校生が、未経験のことにチャレンジし、失敗を繰り返しながら、最後に成果をお披露目という構成は前作と同じだが、矢口監督のディテール作りの巧みさと、役者選びの目の確かさが、本作でもいきている。舞台が東北のため、方言を駆使したセリフはユニークで温かいし、女の子たちのイキイキとした姿もさわやかで気持ちがいい。ヒロインの上野樹里は『ジョゼと虎と魚たち』では偽善的な女子大生を好演していたが、本作では、ちゃっかりしているけど、常にポジティブな高校生を明るくキュートに演じていて好感度大。竹中直人、谷啓、渡辺えり子、小日向文世などの演技巧者が脇をしっかりしめている。(斎藤 香)
音学ではない!音楽なのだっ! 2006-03-29
最初は、このDVDを手にしたとき正直言って、買うか買わないか迷いました。でも、買って良かったです。自分もジャズドラムやっているので、初めてドラムのスティックを手にした時のことを思い出しました。ガールズ達が音楽室で初めて演奏した[A列車で行こう]の、あのメチャメチャぶりには、ある意味もの凄く爽快感を感じました。ブラボォーですよ!
そこから、この映画に、ぐんぐん引き込まれていきましたね。ガールズ達の、ハッチャケ振りが良いです。ミッキー吉野氏の音楽が、夏の東北の青空と、緑が映える景色と解け合って、とても印象的です。所々に出てくる、映画を見ている人をいじる様な、矢口監督独特のギャグも冴えてますね。そして、SWING GIRLS & A BOYの演奏するラスト三曲には正直、感動しました。音楽的に難癖を付ければ幾らでもありますが、そんな見方はしないで下さいね。SWING GIRLS & A BOYの演奏は、音学ではなく、音楽なのですから。
連合艦隊 |松林宗恵
連合艦隊
出演:
東宝
発売日 2003-12-25
日独伊三国軍事同盟の締結に始まり、真珠湾奇襲による太平洋戦争開戦、ミッドウェイの敗北、レイテ島突入失敗のミステリー、そして戦艦大和の沖縄特攻と、日本海軍の興亡をパノラマ的に描きながら、その中で必死に生をまっとうしようとした人々の姿を群像劇として魅せきる戦争映画超大作。監督の松林宗恵は僧侶であり、また海軍出身者でもあり、そんな自身の映画キャリアの総決算として本作に取り組んだ。
声高に反戦を叫ぶことなく、仏教的無常感をもって戦争の空しさを訴える卓抜した演出。小林桂樹扮する山本五十六ら軍関係のドラマと、民間のドラマは別することなく同一線上のものとして語られ、戦争とは運命の流れではあれ責任はすべての者にあると厳しい断を下す。その中でずば抜けて素晴らしいのが、財津一郎と中井貴一(これがデビュー作)が繰り広げる親子のエピソードで、「親より先に死ぬ阿呆がどこにいる?」と嘆く父の台詞は、本作のテーマでもある。大和が海に沈むスペクタクルは言うまでもなく、しかしその後の無常の展開が松林監督初の戦争映画『人間魚雷回天』と相似していることから、改めて彼の覚悟を思い知らされる。谷村新司の歌う主題歌『群青』も画面と見事に融合。戦後日本の戦争映画を語る上で絶対に外せない傑作である。(的田也寸志)
この作品は泣けます 2006-08-04
戦争の光りと影、少しづつ敗戦へと向かう日本、戦艦大和の最後、死に行く者と残る者、昔の映画だけど今の『男達の大和』に全然負けない迫力、内容の濃さ、是非見てない人に見てもらいたい。大和の特攻は何の為だったのか、何故大和でなければならなかったのか、男達の大和では語られなかった所がこの作品に有る、そして谷村さんが歌うエンディングテーマ『群青』を聞いたとき、あなたも涙を流すことでしょう。
県庁の星 スタンダード・エディション |西谷弘
県庁の星 スタンダード・エディション
出演:
東宝
発売日 2006-10-27
昇進だけが生きがいで、すべてマニュアルどおりにしか行動しないエリート公務員が、熱血漢へと変貌する。この主人公は、織田裕二にとって新たなチャレンジになった。とくに、派遣先のスーパーで、やることなすことが鼻につく前半が好演。スーツをびしっと着こなし、プライドだけは高い嫌な男が意外なほどにハマっているのだ。彼の指導を任される、年下のパート店員役、柴咲コウの、強気だが、どこか心に暗さを抱えたヒロインも適役で、ふたりの丁々発止のやりとりには、観る者を十分に共感させる化学反応がある。
県庁、スーパー、それぞれの裏事情も細かく描かれ、とくにスーパーの実情がおもしろい。残り物の総菜で弁当を作り、売れないフライは二度揚げするなど、さまざまなネタがドラマに自然に盛り込まれ、笑いを誘うのだ。一見、俳優の魅力やネタの楽しさばかりが目につくが、正攻法でツボを押さえた演出力があってこそのたまもの。「踊る大捜査線」シリーズなどの織田裕二主演作に“引いて”しまった人にも、これはオススメしたい。(斉藤博昭)
2つの視点 2006-07-22
私はこの作品を2つの視点から見ました。
一つは公務員を目指す者として。
もう一つはスーパーでバイトをしているという立場から。
公務員を目指す立場から見れば、こういう世界なのかと勉強になる部分がありました。ちょっと汚いことが多い様な気がしましたが…特に「前向きに検討する」という言葉が公務員の世界では前向きではないことを意味するというのは事実じゃなくても納得できました。
スーパーでバイトしているという面から見れば、公務員との違いが明らかになりました。そして、そういう仕事で終わらせるよりは、公務員として定年まで働きたいとつくづく思ってしまったのも事実です。
良い時期に見れたなぁと思いました。
これから公務員を目指す人も、すでに公務員の人も、スーパーの店員も、少しでもスーパーで働いたことがある人も、必ず見てほしいと思います。自分の仕事に誇りを持てることでしょう。
耳をすませば |柊あおい
耳をすませば
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2002-05-24
雫は中学3年生。両親と大学生の姉とともに東京近郊の団地に住む、ごく普通の読書好きの女の子だ。そんな雫が親しくなった同級生の少年は、中学を卒業したらすぐに、バイオリン職人になるためにイタリアに渡ると言う。進路について深く考えていなかった自分に気づいた雫が、自分のやりたいこととして選んだのは…。
脚本とプロデュースを宮崎駿、監督は数々のジブリ作品でキャラクターデザインや作画監督を務めた近藤喜文が担当。思春期の迷いや焦り、そして出会いがもたらす成長を、変わりゆく季節の様子とともにみずみずしく描き上げた。
特筆すべきは、背景の描き込みの細やかさ。団地の階段や学校の廊下、街なかの看板に至るまでリアルに、しかし温かみを持って描写され、これが「特別な人の物語」ではないことを示しているようだ。これから巣立ち、自分の道を歩む人たちにふさわしい歌として原曲を大胆に翻案したテーマソング「カントリーロード」も印象的。見終わるころにはコンクリートでできた街並みに不思議な郷愁を覚える、そんな秀作である。(安川正吾)
甘酸っぱいキモチ 2006-08-08
中学三年生で雫が初めて経験した、甘酸っぱい恋。
二人ともとても初々しくて、見ているこちらが照れてしまいます。
恋のことだけでなく、初めて人生の岐路に立った少女が
進学や、自分の夢、友人のことなど真剣に考え、自分なりに結論を出そうと焦る気持ち。
すごく共感できる作品で、ジブリの隠れた名作だと思います。
千と千尋の神隠し (通常版) |柊瑠美
千と千尋の神隠し (通常版)
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2002-07-19
わがままで無気力、どこにでもいるような現代っ子の千尋は、引越しの途中で、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクに手引きされ、八百万の神様たちが入浴しに来る「油屋(ゆや)」で「千」と呼ばれながら働くことになった千尋。さまざまな体験や冒険をとおして、少女は「生きる力」を取り戻していく…。
宮崎駿監督が、友人の10歳の少女に見せたいという思いから作り上げたこの『千と千尋の神隠し』。2001年夏に公開されるや、批評家筋からの高い評価と多くの観客からの支持を得て、それまでの国内映画興行記録を全て塗り替える大ヒットとなった。さらに、2002年のベルリン国際映画祭でも、グランプリにあたる「金熊賞」をアニメ作品としてはじめて受賞。全世界で、大きなセンセーションを巻き起こした。
『となりのトトロ』を彷彿とさせる「日本人の原風景」を美しく表現しながら、『もののけ姫』に負けずとも劣らない深いテーマ性を、『魔女の宅急便』のようなわかりやすくケレン味あふれる物語で展開したこの作品は、「硬」と「軟」という宮崎監督の2面性がほどよくミックスされ、宮崎駿作品の集大成と言える出来栄え。さらに、監督本人が「今回は若い人たちに大いに助けてもらった」と語っているように、従来の宮崎作品にはなかった「最近のアニメ」的要素が、脇役キャラの動かし方などの部分に感じられるのも意外な魅力となっている。
単なる一過性のヒットものではなく、長年にわたって称えられ続けるであろう傑作だ。(安川正吾)
ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~ |櫻井翔
ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~
出演:
角川エンタテインメント
発売日 2006-07-14
呼吸をして存在しているハチクロメンバーそのもの!! 2006-08-06
原作のファンの一人です。実写映画化すると知って、はぐ役を一体誰が演じきれるんだろう?イメージが壊れるくらいなら…と、これを購入するまでは、はぐと森田さんについてかなり心配していました。が、このDVDを見て、全くそんなのは杞憂だったとわかりました!はぐ役の蒼井優さんは彼女なりに、自分のはぐをしっかり演じています!まず、私はすごくそれを感じました。原作やアニメそっくりに、実写で完璧再現なんてそもそも無理なんだと思います。しかしこのハチクロ5人のメンバーは、このDVDを見ただけで、愛情を持ってみんなで自分達だけのハチクロを作り上げています
東京裁判 |東京コンサーツ
東京裁判
出演:
キングレコード
発売日 2004-08-04
膨大な記録フィルムを丹念に絞り込んでいった作業 2006-07-08
この『東京裁判』の公開当時学生だった私は、知っていたつもりの戦争を改めて認識することができ、この戦争を始めたばかばかしさに腹が立って仕方がなかった。こうして授業や日本の戦争映画で学んできた戦争認識については、すんなりと、いわゆる「東京裁判史観」「自虐史観」を持つことになった。圧倒的な生の映像の迫力が持つ説得力に感化されたと言うべきか。だがそれがあながち間違えだったとは思わない。社会派の巨匠小林正樹監督の膨大な記録フィルムを丹念に絞り込んでいった作業を想像すると、「このばかばかしい戦争を繰り返してはならない!」という単純なメッセージは今も胸に響く。この記録フィルムを後世に残さなければならないと考え、執念で見事な映像作品にまで持って行ったのだろう。
そして、作品として面白くなくてはメッセージがどんなに素晴らしくても、誰も見てくれない。俳優は当時の政治家・軍人のオールスターだが、やはり東条英機が後ろから叩かれるシーンはあらゆる登場人物の中でも群を抜いてインパクトが強い。ばかばかしい戦争を象徴するシーンだった。
武満徹の音楽はあまりに映像・メッセージにあっていて、恐ろしいほど。
陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション |
陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-10-25
人の嘘を見破ることができる成瀬、正確な体内時計を持つ雪子、演説の達人・響野、若いのに天才的なスリの才能を持つ久遠。こんな4人が組んで銀行強盗を。完璧な強盗をやり遂げた彼らだが、覆面をした4人組にその金を持ち逃げされてしまう。その強奪された金を取り戻すべく、成瀬らはさらなる奇抜な仕掛けを駆使した計画を実行に移すことに!
CGの甘さなど、技術的な問題は残るものの、娯楽映画としてはなかなかスカッとさせてくれる作品。それぞれの俳優陣の針の振り切った演技(特に佐藤浩市のかっ飛び演技はかなり笑わせてくれる)も素晴らしい。個人的には、車がマンガ映画のような動きを見せたりするのだから、もっと演出も大袈裟にかっ飛んでも良かった気がするのだが、そこは手際よくまとめられている。また衣裳も強烈だ。(横森 文)
原作以上とはいかないけれど、上手くできていると思う 2006-06-30
カメラワークやら特撮やらで上手描写して原作と張っていると感じた。何より主役4人以上に脇役の方々がチョイ役ながら記憶にとどまる。加藤ローサ、松尾スズキ、大杉漣、篠井英介、光石研、木下ほうか、中山祐一朗、大倉孝二、古田新太とこのままお芝居やってくださいと頼みたくなるメンバー。演説の達人である響野役の佐藤浩市の口の滑らかさに感動で、この人は何をやらせても上手いんだなと思いつつもあぁ、引き寄せられるぅ?という感じなのです。
原作を読んだときに実写版でイメージを全くせずに、どちらかといえば、劇画のような大人のコミックを描いていたのでキャストについては違和感なし、特に特撮がよかったなと思った。
日本沈没 |小松左京
日本沈没
出演:
東宝
発売日 2003-09-25
深海潜水艇わだつみで日本海溝の調査に赴いた田所博士(小林桂樹)と操縦士の小野寺(藤岡弘)は、海底に異変が起きていることを発見。近いうちに日本列島が沈没するという田所の主張を裏付けるように、やがて次々と日本各地に異変が…。
小松左京のベストセラーSF小説を、黒澤明の愛弟子でもある森谷司郎監督のメガホンで映画化したパニック超大作。東京大地震、富士山噴火、そして列島沈没シーンなど中野昭慶特技監督による数々の特撮が見どころだが、小さな島国の中に数千年も安息していた日本民族が、いやおうなく故郷を失い世界へ旅立たざるを得なくなるという設定の中には、まぎれもなく現代社会と日本を対峙させた優れた日本人論が込められている。日本国最後の総理大臣を熱演する丹波哲郎など、キャスト陣も充実。「滅亡」と「再生」のふたつをモチーフにした佐藤勝の音楽も素晴らしい。(的田也寸志)
リメイクの後に観ました 2006-08-10
30年も前の作品なので、当然派手なCGは無く、ミニチュア&合成になりますが、意外にも迫力ある映像で怖さを感じます。
丹波哲郎をはじめ、役者達がみないい味だしてます。カッコイイです。
そして、常に漂う緊張感、これはリメイク版の比ではありません。
長い原作を映画化すれば多少の無理は生じますが、とても面白かったです。
映像以外で、リメイクがオリジナルを超えた部分は無いのでは、と感じました。
ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版 |西岸良平
ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版
出演:
バップ
発売日 2006-06-09
昭和33年。東京の下町の自動車修理工場に、集団就職で青森からひとりの少女が就職してきた。六子は大きな会社を期待していたが、小さな工場でガッカリ。それに怒った社長の則文だが、やがて六子は則文の妻トモエや息子の一平らと仲良くなり、一家になじんでいく。一方、売れない作家の茶川は、飲み屋のおかみのヒロミから、親に捨てられた少年・淳之介を押しつけられ、一緒に生活することに。最初はけむたがっていたが、淳之介が自分が原作を書いている漫画のファンだと知り、次第に距離が縮まっていく。そんなとき、淳之介の本当の父親が現れ…。
東京タワーが完成し、白黒テレビが出始めた昭和30年代を舞台に、人情味溢れる下町の人々の心温まるエピソード満載の感動作。堤真一(工場の社長)薬師丸ひろ子(社長の妻)吉岡秀隆(作家)小雪(飲み屋のおかみ)など人気と実力を兼ね備えた役者陣も好演だが、一平演じる小清水一輝のヤンチャさ、淳之介演じる須賀健太のけなげさが、この映画のチャームポイント。また下町の人情がホノボノと胸を打つゆえに、後半のさまざまな別れには泣かされっぱなしだ。昭和の景色を再現したCGも見事だが、やはり映画は映像だけでは語れない。人々のやさしさに、心の清らかさに触れることのできる原作(西岸良平の同名漫画)のハートを山崎貴監督がきちんと映し出したからこそ、感動できる映画に仕上がったといっても過言ではないだろう。(斎藤 香)
原作の雰囲気をそのまま映画に 2006-08-10
原作の雰囲気をそのまま映画にした作品という印象。これだけ単独で見ると、役者さんのわざとらしい芝居や予定調和的なストーリー展開にちょっとがっかりしてしまうかもしれない。例えば、薬師丸など市川準の「あおげば尊し」の芝居と比較して見てみればよくわかるが、こちらはわざとに「ノスタルジックな雰囲気」とか「あの時代はよった」というような演出を過剰なまでにしているわけである。
これはこれでありだとは思う。観客もその演出にのっかって楽しめばよい。予定調和的に物語が流れるのは悪いということではなくて、安心感にもつながる。
ただ、これが日本の映画賞を独占するような秀作なのか?。率直に言って映画としての新鮮さは感じない。
紅の豚 |宮崎駿
紅の豚
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2002-03-29
1920年代のイタリア、アドリア海には空賊相手の賞金稼ぎをしている豚がいた。「飛ばねぇ豚はただの豚だ」とのたまう彼の名はポルコ・ロッソ。紅の翼の飛行艇を乗りこなすこの豚の活躍を小気味よく描いた航空活劇である。
『となりのトトロ』などを手がけた宮崎駿監督作品だが、一連の宮崎作品に比べるとカジュアルで軽快な出来に仕上がっているのが特徴。中年男(いや、豚)が主人公というのもめずらしい。歌手の加藤登紀子が主題歌のみならず声優として参加したことでも話題になった。
荒々しくもいとおしい飛行艇乗りたちの姿や、クライマックスの空上の対決シーンなど世代を越えて楽しめることは間違いないが、豚なのに、いや豚だからこそ自由に生きるポルコを見れば、「飛ぶこと」を忘れてしまった大人ほど感じるところは多いかもしれない。(安川正吾)
ジブリ作品で一番好きな作品 2006-07-21
すべてがかっこよく、「粋」とはこういうことと、教えてくれる教科書のようなもの。
はすっぱなフィオの無意識の魅力や、ジーナさんのいい女っぷり、ポルこの情けなさと大人の男の格好良さ、葉巻きをうまそうに吸うところ。
カーチスも、それなりにかっこいいし、登場人物すべてが愛おしく、いつまでもあの世界に浸っていたくなる。
宮崎監督の、飛行機、空へのロマンのぎゅうぎゅうにつまった作品。
博士の愛した数式 |小川洋子
博士の愛した数式
出演:
角川エンタテインメント
発売日 2006-07-07
小川洋子原作の同名小説を映画化。タイトルどおり数学の「数式」が登場するのだが、できあがった映画は“理系”よりも“文系”の印象。全編に、メランコリックで心地よい空気感が漂っている。交通事故の後遺症で、80分しか記憶が持たない博士の元に、新しい家政婦がやって来る。やがて彼女の息子も訪ねて来るようになり、博士は息子の頭の形から彼をルート(√)と呼び、3人の絆は深まっていく。
物語は、成長して数学教師になったルートが、授業で教えるシーンと並行して進んでいく。「素数」「完全数」といった数学嫌いの人には頭が痛くなる単語も、博士のシンプルな説明で、すんなり耳に入ってくるから不思議。それは大人になったルートの授業でも同じで、演じる吉岡秀隆の真摯な教師ぶりに引き込まれるのだ。博士とルートのドラマには、阪神タイガースなどのネタを効果的に使用。ドラマチックな何かを期待して観ると肩すかしを喰らうが、ほんのりと温かい後味は得られる。それは小泉堯史監督の持ち味でもある。(斉藤博昭)
人は時間とともに生きるものだが・・・ 2006-07-25
作品全体としては、わざとらしい盛り上がりも無く、淡々と進行していく。主人公の博士は、事故の後遺症で記憶が80分しか持続しない。それでも、人は、一日一日を生きていくことが出来る。その時々の感動や驚きを味わうことが出来る。そして、周囲の人々の尊敬も得ることができるし、その人々の記憶にも忘れられない思い出として長く存在することが出来る。人間は漠然と自分の目の前の生活が永遠に続くというような錯覚?を持ってしまいがちだが、ここにはそういうことを日常的に感じることが不可能な、しかしある意味非常に豊かで意義深い一日一日を送っている人がいる。人間は、「今ではないいつか」に憧れる生き物だ、という考え方があるが、この作品で描かれる博士は、いったい今ではないいつかに憧れることがあるのだろうか。その一方で、周囲の人々、特に少年ルートは成長の過程で、博士の大きな影響を受けて、とても優しく深い人間へと成長していくのだ。表現はとても静謐であるが、人という生き物と、時間というもの(概念?真理?)との関わりをもテーマとした、非常に感慨深い作品であると思う。また、数学教師となったルートの授業の素晴らしさ!このような授業がこの世に数多く存在して欲しいと願ってやまないのである。
風の谷のナウシカ |宮崎駿
風の谷のナウシカ
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2003-11-19
腐海(ふかい)と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲(むし)たちに支配された世界。辺境の王国・風の谷には、自然を愛で、蟲とすら心を通わせる少女ナウシカがいた。腐海を焼き蟲を滅ぼそうとする大国の争いに巻き込まれながらもナウシカは、人を愛するのと同様に蟲たちをも愛そうとする…。
アニメ誌に連載していた自らの漫画を原作に、宮崎駿が監督を務めた劇場用長編アニメ。母の優しさと獣の荒々しさを兼ね備えたヒロイン、おぞましくもどこかしら哀しさを感じさせる蟲という存在、あるときは風に乗りあるときは雲を割いて空を駆ける飛行機械など、それまでの宮崎作品の集大成にしてその後の原点と呼べるような1本だ。音楽を久石譲が手がけて「宮崎×久石」の黄金コンビが生まれるきっかけともなったが、そのテーマ曲も美しいことこの上ない。
巨大な王蟲(オーム)の群れが暴走するクライマックス、そしてナウシカの純粋な魂が胸を締めつけるラストシーンは圧巻。日本のアニメ史上にさん然たる金字塔をうちたてた作品である。(安川正吾)
青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。青き清浄の地へ導かん。 2006-08-05
殆どコメントのしようがないです。
巷間溢れる言説で十分でしょう。
あまりにもナウシカが純粋すぎて食傷気味になること請け合いで、
当時は自然保護を訴えようとして世に知らしめた作品なのでしょうが、
ホントなのですかね?
わたしは寧ろ彼(宮崎駿)は一貫して自然には逆らうな、つまり世間には逆らうなという隠喩を込めているのではないかとさえ思えます。
間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産) |森田芳光
間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産)
出演:
角川エンタテインメント
発売日 2006-10-20
間宮明信と徹信は仲のいい兄弟。それぞれ立派な社会人だが、趣味、価値観、モテなさ加減も一緒のふたりは、仕事以外、ほとんど行動をともにしている。ある日、カレーパーティを企画したふたりは、それぞれちょっと気になる女性を招待する。一方、明信は会社の先輩の離婚に協力を求められ困惑。兄弟ふたりの平和な生活に変化が訪れる…。
江國香織の同名小説を、森田芳光が映画化。映画やTVで活躍する名バイプレイヤーの佐々木蔵之介とドランクドラゴンの塚地武雄が間宮兄弟に扮している。兄弟離れができない自立しきれない男ふたりの物語は、描き方によっては変人扱いされてしまいそうだが、森田監督は家族を誰よりも大切にする誠実さを全面に出し、ふたりのズレ加減をユーモアの核にして、本作をコミカルなヒューマンドラマに仕上げた。ふたりを取り巻く女性陣、常盤貴子、沢尻エリカ、中島みゆきなどが、キャラクターをしっかり際立たせた好演。しかし、なにより注目してほしいのは、佐々木と塚地。ふたりの明るいキャラクターと相性の良さのおかげで、この映画は心温まる作品になった。(斎藤 香)
幸せな人生 2006-07-22
兄・佐々木蔵之介、弟・塚地武雅(ドランクドラゴン)
なんともへんてこな組み合わせだと思ったが、意外としっくりきた。
彼ら兄弟は劇的な事件は起こらない平凡な生活を送っている。
彼女はいないし、出世やお金とも無縁だ。が、趣味に没頭でき、何より大好きな人(兄弟というところがほほえましい)と一緒に過ごせるというのはなんと幸福なことだろう。
爆笑はできないが、思わずくすりとしてしまう。見ていて幸せになれる映画でしょう。
沢尻エリカはもちろん可愛かったのだが、その妹役・北川景子(実写版セーラーマーズだったらしい)は新しい発見だった。
ゆかたパーティーでの1コマ
ベランダでみんな並びしゃがんで花火をするシーン、間宮弟(塚地)の様子がなんか変だ…。よく見ると、しゃがめていない!!太っている人は「体育座り」ができないと言うが…。
思わず笑ってしまった。
シムソンズ 青春版 (完全限定生産) |大野敏哉
シムソンズ 青春版 (完全限定生産)
出演:
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日 2006-07-28
北海道・常呂町の高校生の和子は、カ−リング男子の日本代表になった先輩に憧れ、ひょんなことから、女子カ−リングチ−ム“シムソンズ”を結成することに。仲間割れをしたり、挫折しそうななりつつも、和子のポジティブな気持ちとコーチの熱心な指導で、シムソンズは北海道大会に挑むことになる。
ソルトレーク五輪で話題になった、実在した女子カーリングチ−ム“シムソンズ”をモデルにした青春ストーリー。ちょうどトリノ五輪開催中に劇場公開し、シムソンズのメンバーふたりを含む、日本代表チームが活躍したことで、映画も注目された。やはり手に汗握るのは、後半のゲーム。カーリングのルールや作戦の説明を、試合を進めながらもうまく挿入していき、“氷上のチェス”と言われる頭脳プレーのおもしろさを伝えると同時に、女の子たちの懸命な姿が胸を打つ青春映画の佳作に仕上げている。出演は加藤ローサ、藤井美菜、星井七瀬、高橋真唯など。(斎藤 香)
がんばろう。 2006-08-11
楽しい映画でした。女の子たちがそれぞれの青春の中で精一
杯頑張っている様子が微笑ましい思いでした。
それに親しみのなかったカーリングの勉強にもなりました。
また彼女たちの”カーリング”のコーチがとても魅力のある
人柄で、僕の中では主人公並みの存在感でした。
こういう純粋に何事かに打ち込むことの出来るのはとてもい
いことですね。
見る人に元気を分けてくれる映画って沢山観たいものです。
東京フレンズ プレミアムBOX |永山耕三
東京フレンズ プレミアムBOX
出演:
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日 2005-06-08
「さくらんぼ」「プラネタリウム」などでヒットを飛ばすアーティスト大塚愛が初主演した、オリジナルビデオドラマ。全5話を収録。高知の実家を飛び出し、単身東京へ向かった玲(大塚愛)。彼女がバイトすることになった居酒屋に出入りする若者たちとの交流を通し、まだ何者でもない、不安の中で夢を実現しようともがく彼らの姿をストレートに描く。ドラマ初主演の大塚を支えるかのように、瑛太、小林麻央、佐藤隆太、平岡祐太、星野真理ら旬の若手に加え、佐々木蔵之介、古田新太、勝村政信ら実力派俳優が脇を固め、作品自体の質も上出来。また、玲がバンドのボーカルに迎えられるという展開で、大塚の歌声ももちろん聴くことができるので、アーティストとしての大塚ファンも満足するはず。(田中 元)
最初は・・・ 2006-08-01
大塚愛主演!という言葉に惹かれて軽い気持ちで見たんですが・・・
かなりはまりました♪♪♪
出演者も演技派揃いでストーリも最高!なんか懐かしい気持ちで
ホッとできるドラマでした。思わずDVD-BOXを購入してしまいました♪
魔女の宅急便 |角野栄子
魔女の宅急便
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2001-06-08
1989年の宮崎駿監督による劇場用長編アニメーション作品。13歳になり、魔女の修業のために黒猫ジジとともに街を出る少女キキ。新たに住まいとして選んだ街で配達屋として暮らす中で、居候先のパン屋のオソノさん、空を飛ぶことにあこがれる少年トンボなど、さまざまな人との出会いをとおし、落ち込んだりしながらも魔女として、人として成長していく姿を描く。
修業に旅立つところから物語が始まるのだが、そのやや長めの場面で早速こちらを映画に引き込ませる。そしてほうきで飛び立ちスイッチを入れたラジオから荒井由実の「ルージュの伝言」が流れ、やっとタイトルが現れる。そのタイミングの見事さ。物語も演出も細部に至るまで実に丁寧に作られており、何度も繰り返し観たい作品になっている。(田中 元)
旅立ちのとき 2006-07-26
私は、高校を卒業して大学進学のために上京するとき、田舎からこのビデオを持ってきました。小中高の卒業アルバムを持ってくる代わりに。
自分のやりたいことが思うようにうまくいかないとき、何度もこの作品を観ました。そして何か失敗したときは「小さい頃は神様がいて〜」と、電車に乗って待ち合わせに向かうときは「あの人のママに会うために〜」と頭の中で歌っていました。
いい年した自分が、13歳のキキを重ねていたのも情けない気もしますが、それでも18歳〜から現在までの私を支えてくれた作品です。
最近のジブリ作品とは違って、メッセージ性が強くまたそのメッセージも分かりやすい作品だと思います。
天空の城ラピュタ |宮崎駿
天空の城ラピュタ
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2002-10-04
空から少女が落ちてくる―! 少年パズーがその少女を助けたことで物語は幕を開ける。少女の名はシータ。空の海賊一味となぞの黒眼鏡の男達に追われていた。シータが持っていた「飛行石」の神秘的な輝きに導かれ、2人はやがて、天に浮かぶ伝説の城「ラピュタ」に足を踏み入れることになる…。
『未来少年コナン』や『ルパン3世カリオストロの城』など、「マンガ映画」と形容するにふさわしい、いきいきとした作品を手がけてきた宮崎駿が、またしてもその天性を発揮したのがこの作品。彼の作品にしばしば登場する「空を飛ぶ」というモチーフを物語の中心に据え、昔ながらの胸躍る冒険活劇に仕立てあげた。まっすぐで行動力あふれる少年、可憐(かれん)でしんの強い少女、一見怖そうだが愛すべき悪党たち、など宮崎アニメでおなじみの要素がほかにも盛りだくさんの娯楽作品だ。(安川正吾)
カットされたシーン 2006-08-06
解説する必要もないでしょう。宮崎駿の最高傑作です。
上映時は中学2年でしたが、あまりのすばらしさに丸一日映画館にこもり、次の週も朝から晩まで映画館にいて、計8回(同時上映の名探偵ホームズも)見ました。
ちょっと自慢です。
(当時はアニメ映画をみるのはちょっと勇気のいることであった。)
細かいことなのですが、テレビ放送ではカットされている部分があるので見るたびに気になってしまいます。
・序盤の、汽車とオートモービルのおっかけっこで、バズーが「おじさんブレーキ」と叫んで、一度機関車と貨車を近づけさせて、連結部分をはずしていた。
・ムスカがシータに言ったセリフ「こいつは君の手元にあるときしか働かない。(これカット→)おかげで兵士を一人だめにしたよ。」
ほかにもあるかも。
特に「ブレーキ」のシーンはあったほうが自然だし、バズーとおじさんの機転が利いててよかったと思うけど、わかりにくいのでカットになったんでしょうね。
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 |西岸良平
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版
出演:
バップ
発売日 2006-06-09
昭和33年。東京の下町の自動車修理工場に、集団就職で青森からひとりの少女が就職してきた。六子は大きな会社を期待していたが、小さな工場でガッカリ。それに怒った社長の則文だが、やがて六子は則文の妻トモエや息子の一平らと仲良くなり、一家になじんでいく。一方、売れない作家の茶川は、飲み屋のおかみのヒロミから、親に捨てられた少年・淳之介を押しつけられ、一緒に生活することに。最初はけむたがっていたが、淳之介が自分が原作を書いている漫画のファンだと知り、次第に距離が縮まっていく。そんなとき、淳之介の本当の父親が現れ…。
東京タワーが完成し、白黒テレビが出始めた昭和30年代を舞台に、人情味溢れる下町の人々の心温まるエピソード満載の感動作。堤真一(工場の社長)薬師丸ひろ子(社長の妻)吉岡秀隆(作家)小雪(飲み屋のおかみ)など人気と実力を兼ね備えた役者陣も好演だが、一平演じる小清水一輝のヤンチャさ、淳之介演じる須賀健太のけなげさが、この映画のチャームポイント。また下町の人情がホノボノと胸を打つゆえに、後半のさまざまな別れには泣かされっぱなしだ。昭和の景色を再現したCGも見事だが、やはり映画は映像だけでは語れない。人々のやさしさに、心の清らかさに触れることのできる原作(西岸良平の同名漫画)のハートを山崎貴監督がきちんと映し出したからこそ、感動できる映画に仕上がったといっても過言ではないだろう。(斎藤 香)
なんか心がやわらかくなる!? 2006-08-06
昭和を舞台にし、現代のCGと最高のコラボレーションで
心をわしづかみにされましたね。
平成生まれの私ですが、なんか懐かしい感じがして
良い感じでした。
ピーナッツ プレミアム・エディション |内村光良
ピーナッツ プレミアム・エディション
出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-08-04
草野球チーム「藤沢ピーナッツ」で伝説のサードと謳われ、今はスポーツライターとして活躍中の秋吉(内村光良)が久々に町へ帰ってきた。現在のチームはメンバーが9人にも満たない状態。しかも商店街や野球場は再開発の候補地となって消えてしまう寸前なのであった…。秋吉はチームを復活させ、再開発を計画している会社のチームと対戦することになるが…。
ウッチャンナンチャンの内村光良が初監督・主演した野球映画。何よりも野球映画として実にリアルな試合シーンなどが構築されているのには驚き。お笑いシーンの数々もほのぼのとしており、三村正和やレッド吉田、ふかわりょう(音楽も担当)などお笑いの世界で活躍中の面々の資質も活かされている。小品ではあるが、十分佳作として讃えられる気持ちのいい作品である。(増當竜也)
どこかで聞いたことのあるような話だが・・・ 2006-08-11
つぶれかけの商店街を再開発しようとする企業チームに、商店街の存続をかけて商店街チーム(ピーナッツ)が勝負を挑む。まるでどこかで聞いたことのあるようなベタなつかみだけれど、とても面白かったと思う。
内Pは見たことがなくて名前くらいしか知らなかったけれど、そんな人でも充分楽しめる映画だったと思う。内Pメンバー以外でもいろんな芸人(くりーむしちゅー有田、オセロ中島、ネプチューン原田等)が出てきて見ていて飽きなかった。「あの芸人は出てるけど、あの芸人は出ないのかな?」と見てみても面白いかもしれないです。でも、二回見たけれどどうしても出川さんだけは見つけることができなかったです。そこら辺もこの映画の楽しみだと思います。主題歌はこの映画を見る前は、「歌詞はいいけれど、歌はそんなにうまくないな。まあ、企画物だからしょうがないか」と思っていましたが、この映画のエンディングで流れたときは、「なんていい曲なんだろう」と思いました。
野球映画としてみても面白いです。野球好きな人、内Pファンの人、とにかく一度見てみてください。
となりのトトロ |宮崎駿
となりのトトロ
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2001-09-28
小学6年生のサツキと4歳の妹メイが引っ越してきたおんぼろな家の隣には、遠く見上げるほどに大きなクスノキの森があった。やがて2人はその森の主である「へんないきもの」トトロと出会い、胸躍る体験をすることになる…。
かつてはこんなにも豊かだった日本の自然と、それに畏敬の念をもちながら暮らす生き方のすがすがしさ。そんなテーマを夢あふれる作品に仕立てたのが、この『となりのトトロ』だ。『ルパン3世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』などを手がけ、アニメファンの間ではすでにカリスマとなっていた宮崎駿監督の存在を一般に知らしめた作品でもある。
他人への優しさを忘れない人々、両親の言葉ひとつひとつに込められた愛情、何げない日常の1コマがドキドキするものに変わるその瞬間。どの場面を見てもみずみずしく、そして懐かしい。トトロの姿に子どもは目を輝かせ、大人は心が洗われる、まさに世代を超える名作と言えるだろう。(安川正吾)
一番の感動、サツキの台詞 2006-08-08
『お地蔵様、ちょっと雨宿りさせてください』
んも〜〜!!
なっんていい子なんでしょうか(>_<)!!!
私なら『雨やませて』とか言っちゃうトコですよ。
こういう子だからトトロにも合えちゃうんだよ〜って、当時、友達と話してました。
声優さん方も(オヤジ以外)実力派のプロの方々ですし、安心して聞いていられます。
『たひのまことのなぁ、えはむ』『てはぬ』(え!? いま『えはむ』って言ったじゃん!!)なんて事は一切!!ありませんし(-_-)
男たちの大和/YAMATO 限定版 |辺見じゅん
男たちの大和/YAMATO 限定版
出演:
東映
発売日 2006-08-04
2005年4月。鹿児島県の漁師・神尾(仲代達矢)はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性・内田真貴子(鈴木京香)を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、あの戦争の日々を思い起こしていく……。辺見じゅんの同名ドキュメント小説を原作に、『新幹線大爆破』『未完の対局』などの巨匠・佐藤純彌監督が手がけた戦争超大作。実寸大の大和を建造しての撮影はリアルな迫力に満ちており、また当時の若者たちの厳しく熱く、そして哀しい青春群像が魅力的に綴られるとともに、組織と個人の関係性にこだわり続ける佐藤監督ならではの鋭い軍隊批判が垣間見られていく。戦時下の女性たちの描写もさりげなく描かれているのもいい。戦闘シーンの迫力は日本の戦争映画で最大規模のものであろう。その上で60年後の現代と対比させながら、明日への希望を示唆する構成も大いに功を奏しており、まさに今の時代ならではの深く温かい人間ドラマの傑作として屹立している。(増當竜也)
日本国民全員見て欲しい 2006-08-07
20歳の人間です。
自分は今まで、自分が生きていることが当たり前と思って生活していました。
でも、この映画を見て愛する人たちを守るため、未来を守るため過去に散っていった人々の魂を知って自分が変わったような気がします。
ニートや犯罪問題などが跋扈する世の中になりましたが、日本国民全員にこの映画を見せたら「人間」であれば、変われると思います。
今の日本人に一番必要な映画だと思いました。
かもめ食堂 |荻上直子
かもめ食堂
出演:
バップ
発売日 2006-09-27
フィンランドのヘルシンキで日本食堂を経営しているサチエは、図書館で知り合ったミドリを食堂のスタッフに迎える。お客は、日本アニメおたくの青年しかいない店にボチボチ人が集まるように。悩みをかかえたフィンランド人、荷物が出てこなくなって困っている日本人など、個性的なお客さんたちが、かもめ食堂に集まり、サチエたちの温かな心がこもった料理でなごやかな気持ちになっていく。
れっきとした日本映画だが、オールフィンランドロケで、現地スタッフや役者も参加して作り上げた日本とフィンランドのコラボ映画。あせらずマイペースなサチエに小林聡美がピッタリ。また「かもめ食堂」の北欧風のインテリア、シナモンロールやおにぎりなどのお料理もおいしそうで、ビジュアルも十分に楽しめる。国境を超えた人間関係をオシャレで心温まるヒューマンドラマに仕上げたのは『恋は五七五』でおなじみの荻上直子監督。(斎藤香)
お話は淡々としているが傑作!! 2006-08-01
おしゃれなキッチンの佇まい、焼き立てのシナモンロールから始まり、トンカツ、ショウガ焼き、肉じゃが、そして、おにぎり、鮭の塩焼き、等々、シンプルな料理が実に美味しそう。そんな料理を作るシーンを観ている、ただそれだけで幸せな気分になってしまう...。
そもそも「フィンランドなら、何とかやっていけそうだと思った」という以上に、サチエが食堂をオープンしたいきさつは語られないし、ミドリが日本を飛び出してきた理由も分からない。ドラマティックな展開をあえて避けてる脚本なのですよ。つまり「野暮なことは聞かない」という姿勢がとても良い。オトナだね。(笑)
「やりたくないことはやらない」という姿勢も羨ましい。映画はそんなスローで暖かな映画の空気に包まれますが、「人はみんな変わっていくものですから」と、ちょっと辛味の利いたスパイスをふりかけるのも忘れない。話は全然違うものなのですが、なんか、「バクダッド・カフェ」を思い出してしまいました。
それにしても、何と言うことのないシーンで、ずいぶん笑わせてもらいましたし、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、それぞれの強烈な個性が生きている。絶妙の間がすばらしい。
エンドクレジットに流れる、井上陽水の「クレイジー・ラブ」がこれまた素晴らしい。この曲をもってくるセンスに脱帽。自由だけれど哀しく、もどかしいけれどちょっと希望がある。コメディな部分も含め、ゆったりした映画でした。
THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション |三谷幸喜
THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション
出演:
東宝
発売日 2006-08-11
やさしくて強くなれる映画 2006-08-12
キャラクターの濃い出演者が大勢いすぎて話がコロコロ変わりますが、最後はみんなハッピーエンドになってます。やさしいだけでなく、強く生きて欲しいというメッセージが込められてる映画だと思います。
THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション |三谷幸喜
THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション
出演:
東宝
発売日 2006-08-11
大晦日、様々なイベントが目白押しでごった返すホテル・アバンティ。そんな時に副支配人の新堂は別れた妻と再会。妻は再婚していたが、その再婚相手はホテルの目の上のタンコブであるコールガールのヨウコと浮気を。そんなことは知らぬ新堂は、つい元妻に見栄を張って大嘘をついてしまう……。という話はごく1部。主な登場人物だけで20名以上もおり、それらの人々が織りなす2時間の物語がリアルタイムで、しかも絶妙に絡み合って展開していく。面白いのは舞台っぽいところ。あえて1シーン1カットにこだわった撮影が舞台っぽさを強調し、ちょっとやりすぎではと思える笑いの要素(特殊メイクなども含めて)も引っ掛かることなくサラリと見せてしまうのだ。三谷ワールドは全開だし、俳優たちの演技合戦も相当に楽しい。観て損なしの作品だ。(横森文)
男たちの大和 / YAMATO |辺見じゅん
男たちの大和 / YAMATO
出演:
東映
発売日 2006-08-04
2005年4月。鹿児島県の漁師・神尾(仲代達矢)はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性・内田真貴子(鈴木京香)を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、あの戦争の日々を思い起こしていく……。辺見じゅんの同名ドキュメント小説を原作に、『新幹線大爆破』『未完の対局』などの巨匠・佐藤純彌監督が手がけた戦争超大作。実寸大の大和を建造しての撮影はリアルな迫力に満ちており、また当時の若者たちの厳しく熱く、そして哀しい青春群像が魅力的に綴られるとともに、組織と個人の関係性にこだわり続ける佐藤監督ならではの鋭い軍隊批判が垣間見られていく。戦時下の女性たちの描写もさりげなく描かれているのもいい。戦闘シーンの迫力は日本の戦争映画で最大規模のものであろう。その上で60年後の現代と対比させながら、明日への希望を示唆する構成も大いに功を奏しており、まさに今の時代ならではの深く温かい人間ドラマの傑作として屹立している。(増當竜也)
薄れゆく記憶の中、彼らの想いを今一度・・・。 2006-08-08
戦後60年以上が経ち、戦争を語ることのできる人間が少なくなってきている今だからこそこうした形で戦争を語ることは大切だと思う。自衛隊協力というだけあって、戦闘シーンも迫力があるが、それ以上に人間ドラマがすばらしい。厳しいながらも部下を気遣う上官の愛情、一兵士として、仲間として、そして友としての想い、残してきた家族への想い、それらが上手く絡み合い、戦争という名の下に散っていった彼らもまた戦争の犠牲者であるということを痛々しい程に感じた。
それにしてもまだ酒も飲めないような若者が次々と苦痛の悲鳴をあげながら死んでいく姿はあまりにも悲しすぎる。戦争という薄れゆく記憶を残すという段階に来ているということは、世界に比べ日本が平和であるという以上に月日が経つことの残酷さも覚えた。
様々な問いを今の日本にストレートに投げかけてくれる、非常にいい作品でした。